平成20年度北上川上流水防演習 岩手河川国道事務所

水防活動 水防活動とは?

 大雨が降り、洪水が起こるおそれがある時、災害(さいがい)を防いだり大きな被害(ひがい)が起こらないようにする活動を「水防活動」といいます。洪水時の川の水位(すいい)に合わせて岩手河川国道事務所(いわてかせんこくどうじむしょ)[国土交通省(こくどこうつうしょう)]から水防警報(けいほう)が発表され、それぞれの地域(ちいき)の水防団が水防活動を行います。

 水防団は、洪水が起きそうな時に、堤防(ていぼう)や水害が起きそうなところの監視(かんし)を行います。堤防がひびわれたり、決壊(けっかい)しそうな時には、いろいろな方法によって、それを防ぐ作業を行います。

 また、地域の住民に避難(ひなん)するよう連絡することも大切な仕事のひとつです。

まもるくん

水防活動の流れ

水防活動の流れ

水防活動のようす

月の輪工、木流し工、積土のう工の様子

水防警報の種類と内容

種類
    内容
発表基準
準備
水防のための道具や材料の準備・点検・水門などの開け閉めの準備、水防団(※1)幹部の出動などに対する警報。 雨量・水位・流量(※2)その他の川の状況などにより、必要だと判断される時。
出動
水防団員の出動を知らせる警報。 水位・流量・その他の川の状況などにより、警戒水位をこえたり、またはこえるおそれがあり、なお増水が予想される時。
解除
水防活動の終わりを知らせる警報。 水防作業の必要がなくなった時。
情報
水位の上がり下がりや水がたまっている時間・最高水位の大きさや時刻など、その他水防活動の上で必要な情報を知らせる。同時に川の水が堤防をこえてあふれたり、川の水が堤防にしみこんで反対側にもれ出したり、堤防のしゃ面が川の水でくずれたり、堤防の表面がひび割れたりなど、川のようすによって特に警戒を必要とすることがらを知らせる警報。 時と場合に応じて発表される。

※1 水防団・・・一般の人たちで組織された、洪水時に水防活動を行う団体。

※2 流量・・・川に流れる水の量。

水防警報を発表する基準(きじゅん)の水位

基準地点の名前
水防団準備水位
水防団出動水位
館坂橋(盛岡市)
2.0
2.5
明治橋(盛岡市)
1.4
2.0
紫波橋(紫波町)
2.2
3.0
朝日橋(花巻市)
3.0
4.0
男山(北上市)
3.3
4.0
桜木橋(奥州市)
2.9
3.6
大曲橋(奥州市)
3.0
4.0
狐禅寺(一関市)
7.0
8.0
諏訪前(一関市)
5.5
7.0

(単位:m)

水防工法の効果

 水防は、洪水による洗掘・超水・漏水などにより堤防決壊や浸水被害を事前にくい止めるために状況に応じた工法を行います。

 水防工法は、ここで紹介しているものの他にも多くの種類があります。

洗掘防止工法
木流し工法
 
シート張(ば)り工法
強い川の流れで堤防が削られている場合 木流し工法 堤防が崩れ始め水が浸透し始めた場合 シート張り工法
 
重し土のうをつけた枝葉の多い木を堤防の削られているところへ流しいれることで、あたる水の勢いを弱め、堤防が崩れるのを防ぎます。 木流し工法 重し土のうをつけたシーとを堤防の削られているところへ垂れ降ろすことで、堤防が崩れるのを抑え、堤防への浸水を防ぎます。 シート張り工法
漏水防止工法
月の輪(わ)工法
 
釜段(かまだん)工法
堤防の裏側などに漏水した水が噴き出している場合 木流し工法 堤防の近くの平場などに漏水した水が噴き出している場合 釜段工法
 
土のうを半月型に積み、鉄の杭などを刺し補強します。その中に水をため、その水圧で水が漏れることを防ぎます。堤防に近い場所での漏水に用います。 木流し工法 漏水の噴出工を中心に土のうを積み上げて水を貯え、その水圧によって噴出をおさえます。堤防から少し離れた場所での漏水に用います 釜段工法
越水防止工法
積土(つみど)のう工法
 
 
増水した川の水が、堤防を越えそうな場合 木流し工法    
 
堤防の川側の縁に土のうを積み上げることで、川の水が堤防を置けることを防ぎます。補強のため、鉄の杭を刺します。 木流し工法