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あ か さ た な は ま や ら わ

は行

パーライト
 黒曜石、真珠岩、松脂岩を焼いて仕上げた軽量の骨材。<〜吹き付け→パーライトを液体と混ぜて、天井などに吹いたもの、〜モルタル→パーライトを骨材に使った、軽いモルタル>
廃掃法(はいそうほう)
 正式には「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」。改修などで発生した廃材は、あくまで事業者(発注者)に責任があり、保管から処分まで廃掃法に従って、適正に処理しなければならない。
パイプシャフト
 配管を通すために、各階を貫通して設けられた縦穴。点検のための扉が、各階の廊下や階段にあるのが一般的。
柱型(はしらがた)
 壁から突き出ている柱の部分、または柱状のもの。同様に天井に出ている梁の部分を梁型という。<部屋の四隅に〜がある>
バックアップ材(ばっくあっぷざい)
 シーリングが必要な目地が深い場合に、シーリング材の奥に入れる詰め物。
ハト小屋(はとごや)
 屋根を貫通して、屋上に突き出た配管を覆うための小さな上屋。
パラペット
 屋根端部よりの漏水を防ぐため、屋上で壁を立ち上げた部分。上端には笠木がつく。
はつり
 コンクリートなどを削り落とすこと。劣化した部分を取り除く場合などに行う。「はつる」ともいう。
幅木(はばき)
 壁の下端に設けられた板状の部材。靴がぶつかった事による損傷を防ぎ、また壁端部の見た目を整える。木製やビニル製など、部屋によって材料が違う。
梁成(はりせい)
 梁材の高さ寸法。
POG契約(ぴーおーじーけいやく)
 点検契約ともいう。定期点検と消耗品交換は含むが、交換部品及び交換費用は含まない。(Parts,Oil,Greaseの略)
引き戸(ひきど)
 扉上下に設けたレールなどに沿って移動させることによって、開閉する形式の戸。扉が1枚の片引き戸、左右に開く両引き戸、扉2枚が(窓サッシのように)交錯する引き違い戸などがある。
ピクチャーレール
 絵画や写真などを吊す金具を取り付けるため、壁上部に設置されるレール。
ピット
 穴、くぼみのおこと。配管や配線を土中に埋設するコンクリート等の溝。トイレ等の床下に設けられる配管メンテナンス用の空間。
ひび割れ誘発目地(ひびわれゆうはつめじ)
 ひび割れが起こる部分として、壁に設けられた目地。地震力やコンクリートの乾燥収縮などによってコンクリートの壁にはひび割れが起こるが、外観上、機能上の理由からその位置をコントロールするために設ける。
ピボットヒンジ、フロアヒンジ
 ドアの回転軸となる金物。丁番を用いない場合に使用する。
ヒューム管(ひゅーむかん)
 鉄筋コンクリート製の管。車路等で荷重が加わる場所に用いる。
表層(ひょうそう)
 舗装において、表面となるアスファルトやコンクリートの層。アスファルトの層を2段とした場合、上層を表層、下層を基層と呼ぶ。
開き戸(ひらきど)
 扉の左右いずれか片側を丁番などで支え、それを軸にして回転するドア。片開き、両開き、親子開きなどがある。
拾う(ひろう)
 工事費算出のために、建物各部の面積や長さ等の数量を算出すること。その計算を行った書類を拾い書と呼ぶ。
フィックス
 はめ殺し。窓などで開かない窓をフィックスという。
V目地(ぶいめじ)
 内装用石膏ボードの継ぎ目部分における形状のひとつ。面取りしたボード同士が接続され、継ぎ目部分に彫刻刀で彫ったような溝が出来る。主として塗装仕上げの場合に採用され、壁紙仕上げには適さない。
分電盤(ぶんでんばん)
 1本の幹線で送られてきた電気を、各部屋や系統ごとに遮断器で、各照明器具やコンセントに分配するために設置された盤で、鋼製などの箱に入れられ廊下、部屋の隅、または電気配線室(EPS)などにある。
フェルト
 繊維を加熱するなどして布状に成形したもの。薄いものはアスファルトフェルトなどの原紙となる。
吹き付け(ふきつけ)
 仕上げ塗材などを、機械で吹き出して付着させる工法方法。吹き付け施工の代表例として、外壁の複層塗材(吹き付けタイル)や発泡ウレタン断熱材がある。
複合パネル(ふくごうぱねる)
 複数の材料を一体化して作成された板状建材。例として、外装用セメント板と断熱材を張り合わせたパネルや、金属板で遮音材を挟み込んだパネル(サンドイッチパネル)などがある。
フッ素樹脂塗料(ふっそじゅしとりょう)
 フッ素を含む樹脂を用いた塗料。耐熱性、耐薬品性などが高く、厳しい環境に曝される屋外建材に塗布されることが多い。
踏込み(ふみこみ)
 官庁施設においては、休憩用和室などの入り口ドアを開けてすぐの、靴を脱ぐ部分をいうことが多い。住宅においては玄関の土間部分。
踏面(ふみづら)
 階段の足を載せる水平部分。あるいはその奥行き寸法。
プライマー
 塗料など下地部分との付着性を高めるために下地部分に塗る液体の総称。用途により種類がある。
ブラケット足場(ぶらけっとあしば)
 建物から張り出した形で設置される作業足場。地上から足場を組むことが出来ない、あるいは地上から組むと効率が悪い場合などに用いる。
プラスターボード
 練り物を成型したボードのことであるが、一般的には石膏ボードを指す。
フラッシュドア
 骨組みの両面に板を張った、平らな表面の扉。部分的にガラスがはめ込まれているタイプを「額入りフラッシュドア」という。
フリーアクセスフロア
 二重床の一種。床下に配線・配管などを通し、必要に応じて自由にルートの変更をすることが出来る。支柱タイプと置き敷きタイプがある。OAフロアもこの一種。
フルメンテナンス契約、FM契約(ふるめんてなんすけいやく)
 保守契約ともいう。定期点検と消耗品・一般的交換部品及び交換費用を含み、期間中の故障についても対処するという契約。
フレキシブルボード
 たわむことで曲げる力に対する抵抗力を大きくした石綿板の一種。防水性もあり、屋根や内外装に用いられる。
ヘアクラック
 コンクリートなどに発生する、幅1mmにも満たない微細なひび割れ。
ヘアライン
 ステンレスの表面仕上げ方法の一種。ハケで擦ったような微細なラインが入る。つや消し仕上げとして一般的な手法。
平面図(へいめんず)
 設計図面の一種。いわゆる間取り図のこと。同一フロア全体を一枚の図面に納めた一般平面図と、特定の部屋・ブロックを拡大した平面詳細図がある。
ペントハウス
 建築物の屋上に設けられた塔屋。「屋上階」ともいう。
防煙区画(ぼうえんくかく)
 火災時に煙の拡大を防ぐための区画。防火戸や垂れ壁などで区画する。
防煙垂れ壁(ぼうえんたれかべ)
 火災に煙の流れをせき止めるため、天井から50cm程垂れ下がっている壁。エレベータホールの天井に付いている透明の板などがこれにあたる。
防火区画(ぼうかくかく)
 火災の拡大を防ぎ、避難経路を確保するための区画。
防火材料(ぼうかざいりょう)
 火災の延焼をくい止める防火性能を持った建材。不燃・準不燃・難燃などの等級がある。 建物規模、部位などにより必要性能が定められている。
防火設備(ぼうかせつび)
 人命、建物を火災から守るための設備の総称。火災感知器、消火設備、避難設備など。
防火ダンパー(ぼうかだんぱー)
 空調用または換気用ダクト内に設けられた扉のようなもの。火災時の熱で閉鎖され、ダクト内に流れる炎・煙を遮断する。
防火戸(ぼうかど)
 火災の拡大を防ぐための戸・窓。火災時の正常な動作を確保するため、動きを妨げるような位置に荷物等を置いてはならない。
防水(ぼうすい)
 水の浸入を防ぐこと、またはその手法の総称。例として屋上全面を覆う遮水被膜や、シーリングなどがある。
防水押さえ(ぼうすいおさえ)
 防水層を衝撃や環境よる劣化から保護するために敷く、コンクリートや砂利など。屋上の床に用いるのが一般的。
防水下地(ぼうすいしたじ)
 防水層が取り付く下地材。コンクリートやモルタルなど。
防水層(ぼうすいそう)
 水の浸入を防ぐ非透水性の膜。塗膜やシートなど材質は様々。
防露被覆(ぼうろひふく)
 給排水配管に結露防止のため巻く、断熱性材料の被覆。
保守(ほしゅ)
 既存建築物の、初期の性能及び機能を維持する目的で、周期的又は継続的に行う注油、小部品取り替え等の軽微な作業。
補修(ほしゅう)
 部分的に劣化した部位・部材等の性能、機能を実用上支障のない状態まで回復させること。
保全(ほぜん)
 建築物(設備システムを含む)及び、外構、植裁などの対象物の全体又は部分の機能及び性能を、使用目的に適合するように維持または改良すること。維持保全と改良保全に分けられる。
保全実態調査(ほぜんじったいちょうさ)
 官庁施設の適切な保全の実施状況について、昭和62年度から行われている保全の内容、程度に関する調査。結果は技術基準の整備や、維持管理費要求単価の作成に活かされる。
保全の手引き(ほぜんのてびき)
 施設管理者に対する支援を目的に、伝達すべき保全状況を整理し、建物の部位、部材並びに機材についての解説や、トラブル発生時の対処法などが示されている冊子。東北地方整備局発注の新営または大規模改修を行った施設を対象に、その都度内容を決定し作成される。
ポップアウト
 コンクリートの表面が部分的に剥がれ落ちること。壁の表面にある、くぼみ状の欠損がこれ。水の凍結や鉄筋の錆が原因。
ポリスチレンフォーム
 発泡樹脂の一種。これを板状に加工したもの(PF板)を、屋根や壁の保温・断熱材として用いている。プラスチックなので熱には弱い。
ポリマーセメントモルタル
 コンクリートなどの補修に用いる。セメント用ポリマー(高分子混合剤)の配合によって、付着性や防水性などの諸性能を向上させたモルタル。

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