3.11 復興道路・復興支援道路情報サイト

復興道路

このホームページは、「復興道路」「復興支援道路」の進捗状況を国民の皆様方にお伝えするために作成しているものです。


概要

防災機能の発揮

 千年に一度とも言われる今回の地震は、地震動による被害もさることながら、高さ15mを超える大津波による未曾有の大災害でありました。

 今回の震災で、道路が人的支援や物資輸送の緊急輸送道路として機能した他、津波からの避難場所や津波浸水の拡大防止にも寄与し、副次的に防災機能を発揮しました。

(1)「釜石の奇跡」

 岩手県釜石市鵜住居地区において、津波襲来時に小学校・中学校の生徒等570名が、防災教育を踏まえて適切な対応と行動によって、一人の犠牲者も出すことなく、津波の被害を逃れることができました。

 その、避難先となったのが、震災6日前に開通したばかりの三陸沿岸道路の「釜石山田道路」で、津波からの避難場所、避難経路として機能しました。


群馬大学 片田敏孝 教授提供
▲命の避難ルートになった「釜石山田道路」(岩手県釜石市)

(2)盛土構造における減災

 仙台平野を縦走する「仙台東部道路」の若林JCT~名取IC間において、盛土構造(7~10m)の道路上に約230人が避難し、津波から難を逃れました。
 また、盛土構造が、内陸部への津波・ガレキの流入を抑制するなどの防災機能を発揮しました。


押し寄せる津波

避難状況(仙台港北IC付近)


仙台若林JCT~名取IC間
▲「仙台東部道路」による減災(宮城県仙台市)

(3)兼ね備えていた強靱性

 三陸縦貫自動車道のルートは、過去の津波を考慮して高台に計画されていたため、地震・津波から被災せず、緊急輸送等に大きく貢献するとともに、道路の強靱性が確認されました。

▼三陸沿岸道路(両石高架橋) ▼国道45号(釜石市両石地内)


▲津波を考慮して計画された釜石山田道路は被害無し
(同じ断面の国道45号は道路流失により寸断)