名取川水系河川整備計画

 国土交通省東北地方整備局では、名取川水系の国土交通大臣管理区間29.4kmにおいて、今後、概ね30年間で実施する具体的な河川整備の内容をまとめた「名取川水系河川整備計画(大臣管理区間)」を平成21年6月3日に策定し、これまで治水・利水・環境における目的が総合的に達成できるよう、河川整備を実施してきました。しかしながら、東北地方太平洋沖地震及びそれに伴う津波により甚大な被害が生じるとともに、広域的な地盤沈下が発生したことを受け、地震・津波等の影響を考慮した河川整備計画の変更が必要となりました。
 整備計画の変更にあたっては、河川に関し学識経験を有する方々を委員とした「名取川水系河川整備学識者懇談会」を設置して意見を伺ったほか、流域にお住いになる方々を対象に「地域の方々の意見を聴く会」を開催し、直接意見を聴き、さらに、はがき、インターネット等を通じてパブリックコメントを募集するなど、地域の意見を計画に反映するための取り組みを実施しました。これらの意見を踏まえた上、宮城県知事及び沿川市町村からの意見を伺い平成24年11月20日に変更しました。
 主な変更点としては、河口部の堤防整備や環境モニタリング、河川管理施設の耐震対策、地域の防災教育への支援や災害教訓の伝承等による危機管理体制の強化等を追加するなど、東日本大震災の経験を反映した計画となっています。

このページのトップへ