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基本情報

ダムの位置・概要

鳴子は374ヶ所もの源泉を誇る温泉郷、雄大な自然景観 、鬼切部や松尾芭蕉の歴史、こけしと漆器、野鳥、ブナの森に囲まれたこころやさしき故郷です。

鳴子ダムの概要(流域概要)

江合川は、その上流を通称、荒雄川と呼ばれています。その源は荒雄岳(標高984m)に発し、宮城県の穀倉地帯である大崎平野を貫流して、旧北上川に合流する、流路延長89km、流域面積577.0km2の一級河川です。

ダム流域面積は210.1km2で、 そのほとんどが栗駒国定公園に入っており、約90%が森林面積で占めています。このうち自然林が70%、人工林が30%の割合となっています。また、流域 内には、間歇泉、片山地獄、雄釜、雌釜などを含む温泉湧出のほか、全国でも数少ない天然蒸気を使って発電する鬼首地熱発電所があります。さらに外輪山を活 用して開発された雄大なスキー場もあり、新緑から夏は高原の涼、秋は鳴子峡の紅葉を含め、年間を通じて楽しめる観光地となっています。

鳴子ダム全景

鳴子ダム全景

鳴子ダムの概要(事業の経緯)

江合川は、大正6年から改修工事に着手されていましたが、度々洪水に見舞われました。そして、昭和16年に宮城県土木部により鳴子ダムが計画立案され調査に入りました。しかし、昭和22年(カスリン)、23年(アイオン)の相次ぐ台風の襲来により、江合川沿川では大きな被害を受けたため、昭和26年に鳴子ダムの計画調査は建設省に引き継がれ、治水計画も大幅に見直されました。

ダムの建設は昭和27年に着工され、5年の歳月を経て昭和32年10月、国内で初めての日本人のみの手で造られたアーチ式コンクリートダムとして完成しました。