釜房ダムでは、ダムとその周辺を“環境”という観点でとらえ、「河川水辺国勢調査(ダム湖版)」として自然環境調査を行っています。この調査は(1)魚介類(2)底生動物(3)動植物プランクトン(4)植物(5)鳥類(6)両生類・爬虫類・哺乳類(7)陸上昆虫類の7項目について5年で1巡するペースで行われており、これまで釜房ダム湖および周辺には多様な生物種が確認されています。調査結果は、これらの豊かで貴重な自然環境にふさわしい河川管理事業の推進に役立てられています。
●調査の概要
調査方法 | 刺網、投網、タモ網、さで網 |
調査範囲 | ダム湖、ダム湖流入地点、流入河川中~上流 |
現地確認種 | 5目7科20種 |
現地確認された重要種 | ※第2回自然環境保全基礎調査により、学術上重要な種等の指摘を受けているゼニタナゴの生息が認められた。 |
★釜房ダムの周辺に棲んでいる主な魚たち
●調査の概要
調査方法 | 植物相調査 現地踏査により目視調査 植物分布調査 見通しのよい場所からの眺望による群落調査 群落組成調査 コドラードによる群落調査 |
調査範囲 | 釜房湖(ダム湖)及びその周辺300m~500m |
現地確認種 | シダ植物 13科49種 裸子植物 4科6種 被子植物 108科666種 |
現地確認された特定種 | 1.ヤシャゼンマイ 2.ノダイオウ 3.カザグルマ 4.ミズマツバ 5.オヤリハグマ 6.ヒメシャガ 7.ミクリ 8.ヒメミクリ 9.シラン 10.エビネ等15科33種 |
★釜房ダムの周辺に生えている主な植物たち
●調査の概要
調査方法 | ラインセンサス法(道路沿い、公園内平地)、定位記録法(湖岸) |
調査範囲 | 釜房湖(ダム湖)及び周辺300m~500m |
現地確認種 | (H4・5)10目24科69種、(H8)14目36科12種(放籠鳥を除く) |
現地確認された特定種 | 1.カンムリカイツブリ 2.オオヨシゴイ 3.マガン 4.コハクチョウ 5.オシドリ 6.トモエガモ 7.ヨシガモ 8.ミサゴ※ 9.オジロワシ※ 10.オオタカ※11.ハイタカ※ 12.クマタカ※ 13.イヌワシ※ 14.ハヤブサ※ 15.オオジシギ 16.ヤマセミ 17.カワセミ 18.オオセッカ 19.ハギマシコ ※猛禽類 |
★釜房ダムの周辺に棲んでいる主な鳥たち
●調査の概要
調査方法 | 両生類・爬虫類 捕獲・目撃・鳴声による確認 哺乳類 目撃・フィールドサインによる確認(ネズミ類についてはトラップによる捕獲確認)、無人撮影 |
調査範囲 | 釜房湖(ダム湖)及び周辺300m~500m |
現地確認種 | 両生類 2目6科11種 爬虫類 1目3科6種 哺乳類 6目9科14種 |
現地確認された貴重種 | 両生類 1.トウホクサンショウウオ 2.タゴガエル 3.カジカガエル 哺乳類 1.ニホンカモシカ |
★釜房ダムの周辺に棲んでいる主な動物たち
●調査の概要
調査方法 | 任意採取法 スウィーピング法、ビーティング法、見つけ捕り法 規定採取法 ライトトラップ法、ピットフォールラップ法 |
調査範囲 | 釜房湖(ダム湖)及び周辺300m~500m |
現地確認種 | 2網16目249科1,909種 |
現地確認された貴重種 | 1.オゼイトトンボ 2.オオツノトンボ 3.マガタマハンミョウ 4.ヘイケボタル 5.ホソバセセリ 6.オオムラサキ 7.ノコバフサヤガ |
★釜房ダムの周辺に棲んでいる主な昆虫たち