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平成30年12月11日
堆砂測量
 川の三作用として、「浸食」「運搬」「堆積」があります。
 ダムにおいても、上流域に降った雨や雪により山の斜面や沢や川が削られる「浸食」が起き、それにより土砂や川原の石や砂利が下流へと「運搬」され、運搬された土砂や石がダムに貯まる「堆積」となります。
 鳴子ダムでは、この「堆積」する土砂や石を貯め込むためのポケットを確保しており、この確保している容量を「堆砂容量」と言います。鳴子ダムでは100年分の堆砂容量として1、500万立方メートルを設定しており、 東京ドームの約12個分に相当する量となっています。
 毎年堆砂量を測っており、大きな出水が発生すると堆砂量も多くなるため、出水が多く発生する4月~10月を避けて測量しています。また、鳴子ダムの貯水池は結氷もするので真冬の測量は適さないため、11月~12月にかけ堆砂測量を実施しています。
現在の堆砂測量は、超音波を使って湖底面の高さを面的に計測し、前年の湖底面の高さとの比較により1年間の堆砂量を計測しています。超音波測定機器を搭載した船使用して水面を走らせることで、湖底全体の高さを自動計測するシステムになっています。
この測量により得られるデータはダム管理の重要なデータとして使用されています。

 荒雄湖に貯まる水量は毎年変化している事を知っている鳴太郎でした(*^-^*)
超音波計測器を搭載した測量船
GPSを使って測量位置を特定し、湖底面の測量を実施します。