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平成30年11月20日
最上小国川流水型ダム
 今年の8月は、2回も大きな出水がありました。2回とも停滞前線性の大雨が要因となっており、鳴子ダムでは8月5日と8月31日に規模の大きな出水となりました。 特に8月5日の出水は、近年10ヶ年では最大の出水となり、ダム管理61年にして5番目に大きな出水を記録しました。この大雨ではダム流域の鬼首地区に避難指示が出されたほどでした。
 この2回の出水とも鳴子ダムの洪水調節によりかなりの量をダムに貯め込みましたので、下流の洪水被害がなかったのがなによりでした。
 お隣の山形県の北部にも大きな雨をもたらし、酒田市から新庄市や最上町などで大きな被害が発生しております。大崎市と隣接する最上町では2回の大雨とも緊急エリアメールが発信され、 避難指示や国道47号の通行止めなどの情報が出されており、鳴子温泉地域でもこの緊急エリアメール情報が受信されました。
 最上小国川流水型ダムは山形県最上町を流れる最上川支川の小国川に建設されているダムで、流水貯留型ダムと言われ、通常時はダムには水を貯めず、洪水時のみ水を貯めるダムとなっています。
 平成27年に建設工事が着手され、平成31年の完成を目指しているダムです。重力式コンクリートダムの型式で、現在コンクリートの打設が急ピッチで進められています。
完成により地域の皆さんの安全・安心な暮らしに貢献することを願うものです。

 鳴子ダムと同じコンクリートダムの仲間に早くなってもらいたい鳴太郎でした。
堤体コンクリート打設の様子
常用洪水吐きが2門あり、通常時は川のようになります。