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平成30年7月3日
珍客ニホンカモシカ
 鳴子ダム周辺には様々な動物がいます。
 ほ乳類では体の大きさ順から、熊、ニホンカモシカ、猿、狸などが確認されています。
 6月19日の午前10時頃、ダム展望駐車場からダムサイトに続く管理用通路でニホンカモシカに遭遇しました。
 ニホンカモシカは日本固有の種で、昭和30年に特別天然記念物に指定されており保護の対象となっています。山地丘陵地帯に住み、主に木の芽や葉、樹皮、草、果物などを主食とし、基本的には群れを作らず単体で行動します。
 好奇心が強く、興奮などをさせない限り自分から人を襲うことは無いようですが、人が襲われた事故も発生しているようです。
 管理用通路のような一本道で突然出会った時どうすればよいかについては、次の通りです。
    ①必要以上に近づかない。
    ②興奮させるような刺激的な行動は避ける。
    ③逃げ道をふさがない。
 また、子供のニホンカモシカがいても不用意に触れたりしないことが大切で、近くで親が必ず見ており、人間のにおいがすると子育てを放棄する可能性もあるとのこと。
 相手はなんといっても野生動物であることをこちらもきちんと認識して行動することが必要です。ダム見学の皆さんも充分気をつけて下さい。

 ニホンカモシカが安心して暮らせる環境があることを願う鳴太郎でした。
ダムに向かう管理用通路のカーブで突然現れたニホンカモシカ
ニホンカモシカは200mほど進み駐車場に姿を現しました。
鳴子ダム管理所ではダム見学者の皆さんに注意喚起のプレートを設置