データで見るコンパクトシティの必要性

●地域連携の現状と今後のあり方

 東北地方は、太平洋と日本海の両方に面し、日本の国土の約18%と広大な土地を有しているが、三大都市圏のような大規模な都市集積がなく、中小規模の都市が広く分布した人口密度が比較的低い地域構造となっています。このような地域構造においては、クラスター型のコンパクトシティの形成によって、個々の都市の魅力を創出し、なおかつ、個々の都市で不足した魅力を補うため、周辺との地域連携を強化していくことが重要です。

東北66.9(千km2)
関東36.9(千km2)
四国18.8(千km2)

都市間距離の比較(人口2万人以上の都市) 
注 平均都心間距離=√(面積/都市数)

 全ての都市的機能を1都市に集中させなくても特徴をもった小機能クラスターが相互に補完し合うことによって、全体として大都市に匹敵しうる都市的サービスを享受することが可能です。また、クラスター相互を幹線交通網で結ぶことにより、連携、交流が生まれ、小さな都市でも躍動感ある活気が生まれます。
 小機能クラスターは、都市部を形成し、一つ一つがそれぞれ周辺部の中山間地域等を含む農山漁村等と一体となり一つの生活圏を形成します。一つの小機能クラスターは、生活圏の拠点として必要な基礎的医療福祉・文教・行政・商業・工業等のサービスや身近な就業機会を提供するとともに広域的な都市的サービスの一部を分担します。さらに地域の個性を生かした都市的魅力を創出していくことが必要であり、職住近接型のコンパクトな都市を目指す必要があります。
 一方、周辺の農山漁村部においては、都市部への追随ではなく、自然環境の保全回復をも含む農山漁村環境を積極的に創造し、これを活用した独創的な魅力ある地域づくりが求められています。
 
クラスター型都市のイメージ
クラスター型都市の概念図