○データで見るコンパクトシティの必要性

少子高齢化の進展

 厚生省人口問題研究所の推計によれば、2007年前後を境に人口は減少に転ずると言われています(図1−1)。また、65歳以上人口割合をみると、現在は17%程度であるが、2010年には20%を越えることが予測されています。高齢化割合予測について全国平均と東北の平均を比較すると、東北の割合の方が高く、2010年には約4人に一人が高齢者となることが予測されています(図1−2)
 平成10年度に東北地方建設局(※注)で東北62市(仙台市を除く全市)を対象に行った調査(以下データ集と呼ぶ)では、都市の中心部(昭和45年 DID区域内、以下共通)で0〜14歳の人口が著しい低下を示しています(図1−3)。また、
4人世帯の推移で見ると特に中心部で減少しています(図1−4)。
 このような人口動態や世帯の変化は都心部に整備された学校などの公共公益施設利用を非効率にするばかりか、コミニュティの崩壊などの問題を引き起こしています。今後は、都心部における高齢者対応の街づくりが求められるとともに、これ以上の人口減少をくい止め、逆に増加させることが求められます(図1−5)。

※注…現東北地方整備局

図1−1 総人口の推移:高位・中位・低位
図1−2 全国及び東北の高齢化予測
出展:厚生省人口問題研究所「日本の将来推計人口
図1−3 0〜14歳人口の推移
図1−4 4人世帯の推移

 

 

 

 

 

(注)
●中心部:昭和45年DID地区を区域界とした。
●周辺部:平成7年DID地区を区域界とした。
●郊外部:行政区域内で周辺部及び中心部以外を区域界とした。

図1−5 65歳以上人口の推移