羽州街道 大釈迦

青森県(津軽)羽州街道  大釈迦

津軽坂(鶴ヶ坂)へ

 
浪岡の町を抜けると街道は一直線に北にのび、左手に梵珠山を望むことが出来る。

 羽州街道は
津軽坂(鶴ヶ坂)の山越えをして、新城へと続く。

青森南警察署付近の交差点。
左手が羽州街道(以下街道)、
右手が県道浪岡藤崎線(旧国道7号線)。
この交差点で街道と県道が重なり、北上していく。
主要地方道青森浪岡線との交差点。
交差点を右に行くと青森空港へ向かう。
先ほどの交差点から500m進み、浪岡杉沢へ入ると街道は西へそれる。
ちょうど車の停車しているところが街道。
街道沿いにある加茂神社 街道をさらに進むと白山神社が見えてくる
白山神社から少し行くと、浪岡高屋敷で再び県道と重なります。
写真左手が街道。

梵珠山

 梵珠山は、道昭上人が釈迦、普賢、文殊の三尊を祀ったなどの伝承がある。

 この梵珠山の中腹には津軽三十三観音第25番札所の松倉神社もある。


 
旧道から見る梵珠山
県道を北上すると、やがて浪岡大釈迦に至る。
左手に見えるのが大釈迦郵便局。
街道は右手に見える脇道に入っていく。
大釈迦郵便局付近の百万遍の石塔

大釈迦村

 
大釈迦郵便局から東側の脇道にそれてすぐに
ある百万遍の石塔2基。
百万遍はおもに村の女性達が石塔に集まり、
念仏を唱えながら皆で大数珠を回す仏行である。
街道を進むと、民家の庭先に明治天皇の
駐輦所(ちゅうれんしょ)が立っている。
輦(れん)とは天子の乗る車のことである。 明治天皇大釈迦御小休所の石碑
街道を更に北上し、
大釈迦村の北外れで県道と合流する。
右手が街道
左手が県道浪岡藤崎線
合流点を北側から見た写真。
右手が県道浪岡藤崎線
左手が街道

合流点にも百万遍がありました。
合流点を250mほど北上すると
柳久保神社があり、西側に国道101号が分岐する。
写真の左手が国道101号

柳久保神社

柳久保神社の入口 柳久保神社の境内から国道101号を望む。
モビリティ地蔵なるものが鎮座
 
国道101号からの交差点から500mほど北上すると
再び街道は東にそれる。
(右手のシルバーの車が駐車しているところが街道。)

 街道はゆるやかな上り坂となり、杉の沢へとつづく。

 植林地の多い、あまりきれいな山ではないが、森の中に道がつづいてゆく。

津軽坂(鶴ヶ坂)

街道の峠に差し掛かる入口 津軽坂の山道の様子。
(撮影当時は草が茂っていてこれ以上先には進めなかった。)

 天明5年(1785)、寛政7年(1795)の2度にわたり、この津軽坂を越えていった菅
江真澄は「津軽坂」と呼び、安政7年(1855)に、この山道を歩いた平尾魯仙は「鶴ヶ
坂」と呼んでいた。 

 理由は分からないが、この地名は文化14年(1817)に津軽坂から「鶴ヶ坂」へと改
称されている。

 一度孫内への市道を横切ったあと、鶴ヶ坂の保食(うけもち)神社に下り、峠越えは終
わる。

保食神社

右手が保食神社
左手が羽州街道

ここで峠越えは終了し、終点油川へと向かう。