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最上川文化館 > 俳句と短歌
正岡子規

「ずんずんと夏を流すや最上川」(『はて知らずの記』より)

明治26年、8月、奥州旅行の途中、大石田での作品。発想の契機は芭蕉の「五月雨を集めて早し最上川」にあります。連日の疲労と歩行困難の眼に映った、圧倒される勢いで流れる最上川の水量の豊かさを詠んだものです。


「草枕夢路かさねて最上川 行くへも知らず秋立ちにけり」(『はて知らずの記』より)

正岡子規は明治26年に、松尾芭蕉の足跡を訪ねる旅に出て、同年8月に本合海(新庄市)に到着し、その際にこの歌を詠んだとされています。 天正6年に開山した積雲寺に歌碑が立てられています。

正岡子規[まさおか・しき](1867〜1902)
俳人・歌人。1867年(慶応3年)松山市生まれ。写実・写生を重んじ、俳句雑誌「ホトトギス」によって写生による新しい俳句を指導し、『歌よみに与ふる書』を著して万葉調を重んじ、根岸短歌会を興す。また写生文による文章革新を試みるなど、日本文学史に重大な足跡を残した。1893年(明治26年)、奥羽への長旅をしたときの紀行文『はて知らずの記』は新聞「日本」に連載され、多くの短歌・俳句を残した。また野球を日本に紹介した人としても有名である。





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