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湖内塩分環境
塩水遡上 塩水侵入

湖内の平面的な塩化物イオンの分布の特徴は、河川が流入する湖南部は濃度が低く、塩水が侵入する湖北部の濃度が高いことです。
湖北部と湖南部の塩化物イオンの差は200mg/L程度あります。


塩化物イオンの平面分布状況

鉛直的な塩化物イオンの分布状況をみると、6〜8月頃の水温躍層により蓋をされたような状況下では、底層密度流として侵入した塩水は希釈されながら、湖底に蓄積され、塩水密度躍層を発達させます。

塩化物イオンの鉛直分布状況(その1)

9〜10月頃は出水等により湖水位が高く塩水の侵入が少ないですが、水温躍層の崩壊にともない湖底部の塩水が徐々に混合し、表層部の塩化物イオンがわずかに上昇します。

塩化物イオンの鉛直分布状況(その2)

11〜2月頃は水温躍層が消失しているため、風等による水の攪乱が塩分密度躍層に届き、塩分が上層に連行され、表層の塩化物イオン濃度が上昇します。
また、この時期は湖水位より潮位が高いことから、塩水の浸入が活発です。


塩化物イオンの鉛直分布状況(その3)

3〜5月頃は融雪出水により湖水が上層するために、塩水の侵入はあまり起こりません。
さらに、この時期は底層の塩分が上層に連行されるため、塩分密度躍層は縮小します。


塩化物イオンの鉛直分布状況(その4)

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高瀬川河川事務所