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塩水侵入
塩水遡上 湖内塩分環境

小川原湖への塩水の侵入は、高瀬川を通じて行われます。

小川原湖への塩水の進入経路

潮位が湖水位より高くなると、塩水の侵入が開始します(その1、その2)。
その後、潮位が湖水位より低くなると大部分の塩水は太平洋へと戻っていきますが、プランジングポイントと呼ばれる境界点を越えた塩水は小川原湖の浅瀬部分に貯まります(その3)。
さらに、小川原湖内のマウンド部分を超えた塩水は、底層密度流と呼ばれる流れとなって、湖底に侵入していきます(その4)。

高瀬川を遡上した塩水は、湖口部北側の澪筋に沿って侵入します。
その後、プランジングポイントを超えた塩水は、湖底に向かって澪筋を流れ落ち、湖水により希釈されながら湖底へと侵入することがわかっています。


小川原湖への塩水進入経路とプランジングポイント

塩水と湖水との温度差に着目し、水温の状況から塩水の侵入状況を把握する調査がされており、この調査により色々なことがわかりました。
大量の塩水が流入した場合には、通常考えられている澪筋の進入経路以外にも複数の経路を辿って湖底へと侵入することがわかりました。
また、湖口部の浅い水域には大量の塩水が長時間滞留することや、その後希釈された低濃度の塩水が徐々に湖底へと侵入すること、などがわかりました。


水温分布からみた湖口部の塩水侵入状況

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高瀬川河川事務所