○コンパクトシティのイメージ

 現在、日本の都市の多くは都心部に高層建物と老朽した木造住宅が密集した地区が混在しており、環境や防災上の問題を抱えている一方で、利用されていない土地があちこちに散在するなど、無駄の多い姿になっています。また、市街地の無秩序な拡大は、都市を取り巻く農地や緑地の消失を招いています。
 街なか居住研究会では、高層化をしなくても、都心部を有効に活用することによって都市全体をコンパクトにでき、これらの問題を解決できると考えています。
 都市がコンパクトになれば、近郊の緑地や農地が保全できます。また、都心居住を進めることにより、職場と自宅が近くなり(職住近接)、通勤による渋滞を緩和することができるとともに、高齢者などの自家用車を利用しにくい人々が、歩いて商店街や公共公益施設を利用することができるようになります。
 さらに、都市の中心部にさまざまな機能を集めることによって、相乗的な経済交流活動が活発になり、中心市街地の活性化も期待できます。このことは、空洞化が深刻な東北の地方都市の都市部において、より重要な視点であるといえます。