川と海の勉強室1
日本の海と漁業

 日本の周りの海です。海には目印がないので、陸地からの距離で境界線を決めています。領海と呼ばれる部分は日本の法律が及ぶエリアで海岸から約12海里(カイリ)(22H)までをいいます。その外側にある排他的経済水域(はいたてきけいざいすいいき)は日本が自分らの意志で海底資源や漁業資源などを管理できる範囲で、陸から約200海里(370H)の範囲を結んだ線の内側をいいます。


面積比べ
陸地:約38万平方キロメートル
領海:約43万平方キロメートル
排他的経済水域:約405万平方キロメートル

 日本の漁業は、漁をする場所で遠洋漁業、沖合漁業、沿岸漁業に区別されています。遠洋漁業や沖合い漁業は外国や陸から遠く離れた海で漁を行います。沿岸漁業は日帰りできる程度の場所で漁をします。
遠洋漁業や沖合漁業は沿岸漁業に比べ、たくさんの漁をしていました。けれど、最近はこの2つの漁業は、昔ほど多くありません。これは、外国の排他的経済水域や領海で漁業がしにくくなってきたり、魚をとりすぎたためと言われています。それに比べ、沿岸漁業は昔からあまり変化していません。これは沿岸の漁師さん達が魚のとりすぎに注意したり、漁場を大切にしてきたのは勿論、陸の近くの海には、たくさんの魚を育てる力があるからだと言われています。