第8回最上川水系流域委員会が開催されました。
 
 平成14年2月26日に第8回最上川水系流域委員会が、パレスグランデール(山形市荒楯町1−7−40)において学識経験者、市民団体の代表者、関係行政等が出席し開催されました。
 
 主な意見としましては、
 
(1) 公聴会報告(大臣管理区間)、小委員会報告(大臣管理区間)について
 
良い計画を立てたとしても、住民に結果だけを見せたのではなかなか理解してもらえない。その計画がどうやって出来たのかというプロセスが見えてこないと、理解とは結びつかない。
(大淀分水路について)大石田における公聴会の説明では納得せず、また再度説明を受けているが納得していない。本日の説明の中で大石田公聴会、村山地区小委員会でも大淀分水路を承認して話しが進んでいるとのことだがそうではない。住民不在ではないか。平成9年洪水では危機的な目にあったが、整備計画ではそれを上回る規模の洪水を想定しており、不安を覚えない住民はいないと思う。大きい事業を進めるならもっと慎重に、もっと皆さんの意見を聞いていただきたい。
   
(2) 最上川水系河川整備計画原案(大臣管理区間)(知事管理区間)について
委員会からの意見等に基づく整備計画原案への盛り込み方
 
P49須川の水質に関する記述について、蔵王川の現状については硫黄廃鉱の排水よりも蔵王火山の強酸性水が影響している。詳しいデータを確認し、後ほど修正案を伝えます。
整備計画を進めるにあたり、農業施設について取水量の確保や排水機能等を低下させないよう、施設管理者と十分協議調整を行い進めて欲しい。
上・中・下流の洪水や渇水等について地域性があり、現状を把握されているが、必ず現状よりよくなるよう整備を進めて欲しい。
河川整備が進むと河川の水の流れが良くなり、利水への供給や伏流水が減少することも考えられる。上流では、地下水も含めかんがい用水に非常に困難を来している事実があり、これらの利水について安定供給するよう整備を進めて欲しい。
県区内の河川区域について除草等維持管理の水準をあげるよう努力して欲しい。
山形の水環境は都市部が貧弱である。田に豊かな水も重要だが、都市部のことも考えてもらいたい。農業と都市部が共存することを考えてもらいたい。
親水や水質の保全について、河川管理者や委員のみではなく、住民が意識を持つことが大切。川の日という祝日をつくり、川と親しむ機会を作ってはどうか。
川の教育について、「積極的に関係機関と連携しつつ展開を図っていく」と盛り込んであるが、人材の育成について主体性に欠け、引き気味な文体であると感じる。
資料−5P4,P5にある(3)次の世代への継承と(4)福祉社会への対応について原案記載は、(3)福祉社会への対応(4)次の世代への継承とした方が良いのでは。
整備計画ができて、30年間の成果が挙がったときの最上川の姿と県民の暮らしについて、別添でも良いので住民に示すと、将来の展望が開け新たな夢を与えることができるのでは。
 
 等がありました。
 
 
委員長あいさつ
会場全体


(参考資料)