Topへ戻る。 ジャンルで探す。 地域で探す。 言葉で探す。(五十音順)

最上川電子大事典について | サイトマップ | 用語解説 | リンク集
流域に棲む動植物 > 水辺の国勢調査
河川水辺の国勢調査
調査内容

○河川調査
河川調査は、河川環境の特徴を把握することを目的として実施しています。
具体的には、早瀬平瀬などの河川環境区分を把握する「水域調査」、ダムや堰などの河川横断工作物の状況を把握する「構造物調査」を行っています。


○生物調査
・魚介類調査
  魚介類調査では 、魚類、エビ・カニ・貝類の生息状況について調査をしています。調査は、投網タモ網サデ網刺網はえ縄セルビンカニ籠などを用いて行います。捕獲した魚介類は、種類と捕獲数、体長を記録します。

・底生動物調査
  底生動物調査では、多様な環境に生息する底生動物を採集することを目的にした「定性採集」と、流速の速い所で一定の大きさの枠内に生息する底生動物を採集する「定量採集」を実施しています。調査は、サーバーネットという細かい目合いの網を用いて行います。

・植物調査
  植物調査は、植物相と植生の状況を把握することを目的として実施しています。
具体的には、植生図を作成する「植生図作成調査」、植生図で確認された群落の組成を把握する「群落組成調査」、植物相を把握する「植物相調査」、植生断面図を作成する「植生断面調査」を行っています。

・鳥類調査
  鳥類調査では、鳥類相とその分布状況を把握することを目的にした「鳥類分布状況調査」と、集団繁殖地やねぐらなどを調査する「鳥類集団分布地調査」を実施しています。調査方法は、歩きながら周囲に出現した鳥を確認して記録していくラインセンサス法と、一つの場所にとどまり周辺の鳥類を確認して記録していく定点記録法などがあります。

・両生類・爬虫類・哺乳類調査
  両生類・爬虫類・哺乳類調査は、対象河川における両生類・爬虫類・哺乳類の生息状況の把握を目的として実施しています。両生類と爬虫類の調査では、捕獲して確認をするのが基本ですが、その他、目撃および鳴き声、脱皮殻などでも生息種を確認することができます。哺乳類の調査では、目撃のほかに、足跡などのフィールドサインを確認するフィールドサイン法、わなをかけて捕獲するトラップ法などの調査方法があります。

・陸上昆虫類等調査
  陸上昆虫類調査は、対象河川における陸上昆虫類などの生息状況を把握することを目的として実施しています。調査では、見つけた昆虫を手で捕まえたりネットを使ったりする任意採集法、樹木や花などを叩くようにしてそこにいる昆虫を採集するスウィーピング法ビーティング法、夜間に飛翔する昆虫を採集するライトトラップ法、地上を徘徊している昆虫を捕獲するベイトトラップ法などの方法で、陸上昆虫類を捕獲します。


○河川空間利用実態調査
河川空間利用実態調査では、レクリエーション利用、生産の場、生活の場としての、河川空間の利用状況を調査しています。
具体的には、河川空間における利用者を調査する「河川空間利用者数調査」と、利用者に対してアンケートを実施する「利用者アンケート調査」を実施しています。

もっと詳しく


●関連事項/河川水辺の国勢調査結果
最上川電子大事典