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最上川文化館 > 偉人(舟運)
西村久左衛門
 最上川の舟運を語る上で、米沢藩京都御用商人・西村久左衛門を欠かすことは出来ません。最上義光が山形から酒田までの舟路を開いた一方で、西村は、米沢から左沢までの舟路を開きました。彼は、米の輸送に苦労している米沢藩に対して、松川で船が通れない黒滝の難所を開削すれば、米沢から酒田までの水路が開け、物流が盛んになり、藩の利益は莫大なものになると申し出ましたが、財政難を理由に断られ、結局、独力で河川整備を行ないました。この水路の誕生によって、直接舟で物資の輸出入が出来るようになり、米沢藩の経済や文化が大きく発展しました。

西村久左衛門〔にしむら・きゅうざえもん〕(生没不詳)
米沢藩における最上川舟運の創始者。西村家は代々、上杉家のもとで、上方物資の調達に活躍した御用商人。久左衛門は米を主とする領内物資を、最上川を利用し酒田へ下すことを計画し、1693年(元禄6)6月に工事を開始、翌年9月に完成させる。久左衛門が工事の成功を祈願し奉納した鰐口が、佐野原不動尊に伝わっている。



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