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第20回(令和3年度)高校生「橋梁模型」作品発表会

応募作品No.22
作品名:桃介橋
学校名:創学館高等学校 やまがた創造工学科



[製作者]
赤松 大地(3年)  仲野 玲遠(3年)  後藤 愛喜(3年)  寒河江 創太(3年)  関 達也(3年)


審査員長の講評

 創学館高等学校の作品、「桃介橋」です。
 こちらは吊り構造の作業に真剣に取り組んだ苦労がすごく分かる作品となっており、それと河川の表現もすごくリアルでこだわりの感じられる作品でした。
 橋脚ブロックの表現とか、ワイヤーの取り付けのところにかなり苦労したのかなと思わせる作品になっております。
 ワイヤーをたるませずに、ちゃんと張ることの苦労が見えた作品となっておりますが、審査員から、メインのケーブルを太くしたら見栄えも良くて、安定感も出てくるのかなという意見がありましたので、次回出展する後輩の参考にしていただければと思います。


作品の種類 所在地 橋長(m) 竣工(西暦)
実在する橋の模型 長野県木曽郡南木曽町 247.8m 1922年
作品の元となる橋の概略(想像橋の場合は設定等)
「桃介橋」は別名「桃の橋」と呼ばれ、大正11年9月に完成した。木曽川の水力発電開発に力を注いだ大同電力(福沢桃介社長)が読書発電所建設の資材運搬路として架けたものである。4径間の吊橋であり、橋桁を鉛直方向に吊るとともに、水平方向にも地面からワイヤーで支えた吊り状構造になっている。橋桁トラスは木造で橋長は247.8 mと、木造吊橋としては日本でも有数の長さである。3基の橋脚のうち中央の橋脚には河川敷に下りる石階段が設けられ、川に親しめる工夫がなされると同時に橋脚の安定が図られている。
この橋を選んだきっかけ・動機など
鉄鋼の近代的な橋より景観の美しい木構造の橋を製作したいと思い、桃介橋にしました。また、2年生の実習で軸組模型製作をしており、その時の知識を生かしたいと考えました。
作品の実寸
長さ 奥行 重量 高さ 平面積
149cm 39cm 5kg 40cm 5811㎠
作品の材料(使用した主な材料を記載)
土台用木材、ビス、スチレンボード、ヒノキ棒(2×5、10×10、1×1、2×10)、ジェッソ、硅砂、ターフ・コース
作品制作の工夫点、苦労した点など
古い橋梁を再現するために色や橋台などの細かいところまで再現しました。吊構造の再現が難しく何度も作り直し、よりリアリティーを追求しました。

ホームページ作品発表会の開催にあたり、参加校からたくさんの写真、模型製作プレゼン資料等を提出していただきました。
ご協力ありがとうございました。
(提出のありました写真につきましては、1模型あたり5枚程度の掲載に調整しておりますので、ご了承願います。)