高瀬川は昭和47年(1972年)に一級河川指定され直轄管理を開始し令和4年(2022年)で50年を迎えました。
高瀬川河川事務所の前身である高瀬川総合開発工事事務所は、むつ小川原総合開発の一環である小川原湖総合開発を担うため発足し、当初は小川原湖及びその周辺の地域における洪水や高潮被害、塩害などの防止を目的とする治水事業と、かんがい用水の補給や都市用水、工業用水の確保を目的とする利水事業を担うものとしておりました。
その後、小川原湖総合開発の中止や平成9年に河川法改正で「河川環境の整備と保全」が追加されるなどの社会情勢の変化とともに求められる役割が変わり、平成15年には、事務所名を高瀬川河川事務所へと変更しています。
流域で甚大な被害が発生した戦後最大の昭和33年9月洪水と同規模の洪水から皆様の生活や資産を守ることを目的とした治水事業と、「たから湖」と称される小川原湖の周辺環境も含めた地域の貴重な財産を、後世に残し・伝えるべき水環境整備事業を実施してきております。
事業の実施にあたっては、高瀬川、小川原湖沿川住民の方々、漁業関係者、建設業関係者、及び関係市町村など多くの皆様方にご協力いただいていること、深く感謝申し上げます。
現在では海面上昇等の気候変動の影響を踏まえ、あらゆる関係者が協働して流域全体で行う総合的かつ多層的な水災害対策として流域治水プロジェクトに取り組んでおり、今後も事業を通じ、地域の皆様の「安全・安心な生活」を守るため邁進していきます。
