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地すべり対策事業
直轄地すべり防止区域の概要
地図

豊牧地区(593.6ha):昭和37年着手 平成28年山形県へ移管
豊牧地区は大蔵村東部、銅山川支川赤松川に沿って位置し、肘折カルデラ形成に伴う火山灰(シラス)が堆積した丘陵地で、古くから融雪期や豪雨により地すべりが発生し、人家や水田などに大きな被害を与えてきました。
この地すべりによる土砂が赤松川を堰き止め、決壊した場合の被害は、下流の大蔵村中心地付近まで及ぶと予想されたことから、これに対処するため、昭和37年に直轄地すべり対策事業として施設整備に着手し、これまで集水井77基、水路工39,091m、排水トンネル2,189mなどを整備し、平成26年度に対策工事が完了しました。
豊牧地区は、「豊牧地すべり対策検討委員会(平成26年10月)」 において対策工事完了の判定を得られたことから、各種手続きを経て、管理を山形県へ移管しました。

写真<全景>
豊牧地区全景
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
被災状況(S45発生災害)   被災状況(S62発生災害)   被災状況(H17発生災害)
写真<対策工(水路工)>
 
写真<対策工(集水ボーリング)>
 
写真<対策工(集水井)>
対策工(水路工)   対策工(横ボーリング工)   対策工(集水井)
写真<対策工(集水井)>
 
写真<対策工(排水トンネル)>
 
写真<対策工(排水トンネル内からの集水ボーリング)>
対策工(集水井)   対策工(排水トンネル)   対策工(排水トンネル内からの
集水ボーリング)
平根地区(301.9ha):昭和47年着手、平成24年山形県へ移管
平根地区は戸沢村東部、角川支川沢内川の左岸に位置し、肘折カルデラ形成に伴う火山灰(シラス)が堆積した丘陵地で、古くから融雪期や豪雨により地すべりが発生し、人家や水田などに大きな被害を与えてきました。
このため、昭和47年に直轄地すべり対策事業として施設整備に着手し、これまで集水井39基、水路工19,938m、排水トンネル1,146mなどを整備し、平成21年に対策工事が完了しました。
平根地区は、「平根地すべり対策検討委員会(平成21年11月)」において対策工事完了の判定を得られたことから、管理を山形県へ移管しました。
写真<全景>
平根地区全景
黒渕地区(96.8ha):昭和54年着手、平成17年山形県へ移管
黒渕地区は戸沢村東部、最上川左岸に位置し、区域内には国道47号線が通る交通の要所となっています。
黒渕地区は古くから地すべりが発生してきましたが、昭和52年には国道が3日間全面通行止めになる被害が発生するとともに、地すべりにより最上川が堰き止められると、上下流の広い範囲にわたって大きな被害を与える危険があることから、昭和54年に直轄地すべり対策事業として施設整備に着手しました。
黒渕地区においては、集水井32基、水路工8,458m、排水トンネル150m、抑止杭727本などを整備し、平成16年度末をもって対策工事が完了したことから、管理を山形県に移管しました。
写真<全景>
黒渕地区全景
月山地区(田麦地区275.8ha、志津地区154.4ha):平成21年着手
月山地区は山形県西部、山岳信仰で有名な出羽三山の主峰月山の西から南側山麓斜面に位置し、火山岩屑からなる脆弱な地質特性の上、特別豪雪地帯で融雪量が多いことから、過去に幾度も地すべりなどにより人家及び道路に甚大な被害が発生してきました。 地区内には、東北地方における高速道路ネットワーク網の一部として山形県の内陸と庄内地域を結ぶ国道112号が通過しているとともに、庄内平野、山形盆地における治水・利水上、重要な役割を果たす月山ダム、寒河江ダムや、志津温泉をはじめとする多くの観光地があります。
このため、地区内の観光地や交通・物流の要である国道112号などの重要な公共施設への地すべり被害防止のため、平成21年度から直轄地すべり対策事業として施設整備に着手しました。
月山地区全景
写真<月山地区全景>
田麦俣地区全景
志津地区全景
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
被災状況(H16田麦俣地区)   被災状況(H17志津温泉北側)
写真<集水井>
 
写真<集水ボーリング>
集水井(田麦俣地区)   横ポーリング工(志津地区)
七五三掛地区:平成21年緊急事業を実施
七五三掛地区は鶴岡市の南東部に位置し、平成3年10月から農林水産省所管の地すべり防止区域に指定され、山形県により地すべり対策工事が行われてきました。
ところが、平成21年2月25日に住民が亀裂を発見、融雪とともに地すべりが拡大し、その移動量は最大で水平方向7.8m、高さ方向1.6m(航空レーザ計測による)に及ぶなど、道路、家屋、水田に甚大な被害が発生し、5戸25名の住民が避難せざるを得ない状況に至りました。
地すべりは移動が非常に速く、緊急に対策が必要なこと、高度な技術力を要することから、山形県知事、鶴岡市長等の地元から国土交通省に対して対策工の強い要望がありました。
このため国土交通省では、地すべりによって人家に影響を及ぼす恐れがあること、一級河川赤川への影響も想定されることから、直轄砂防災害関連緊急事業を採択し、新庄河川事務所において、七五三掛集落頭部に集水井13基、仮設ディープウェル等の緊急対策工事を施工しました。
なお緊急対策工事は、上部ブロックを国土交通省が、下部ブロックを農林水産省と山形県が担当し、それぞれ緊急事業等を採択し、施工が行われました。
新庄河川事務所による緊急対策工事は24時間体制により施工し、工事は平成21年12月に完成、地下水位が最大31.8m低下、移動量も大幅に縮小するなどの効果が得られています。
新庄河川事務所では、地下水位、変位量を継続観測しています。
地図
写真<七五三掛地区全景>
七五三掛地区全景
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
被災状況   被災状況   被災状況
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
 
写真<被災状況>
被災状況   被災状況   被災状況
写真<対策工>
 
写真<対策工>
 
写真<対策工>
対策工(ディープウェル施工中)   対策工(ディープウェル完成)   対策工(集水井施工中)
写真<対策工>
 
写真<対策工>
 
写真<対策工>
対策工(集水井完成)   対策工(集水ボーリング施工中)   対策工(集水ボーリング完成)
航空レーザ計測による移動量
PDF (921kb)
新庄河川事務所の対策工概要
PDF (2260kb)
対策工の効果(地下水位、移動量)
PDF (1913kb)
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