米代川洪水氾濫シミュレーション

昭和47年7月洪水 昭和55年4月洪水 米代川洪水痕跡図
昭和47年7月洪水

  7日から9日朝まで2日間にわたって停滞した梅雨前線の影響で米代川流域の2日雨量は多いところで568mmに達し、少ないところでも100mmを記録した。降雨は藤琴川、阿仁川流域に集中し、二ツ井上流域平均雨量は5日〜8日まで316mm、7日〜8日が257mmと既往最高を記録した。

  このため、出水は各河川とも7月8日の早朝から始まり、8日夜半から9 日早朝にかけて最高水位を記録した。降雨が中下流域に集中したため、鷹巣上流ではS.26.7の既往最高を下廻ったが、綴子川下流では全川的に計画高水位(H.W.L.)を突破し、既往最大の大出水となった。

  この洪水により、藤琴川の本川合流点付近の右岸堤及び二ッ井町薄井の右岸堤が1,380mにわたり溢流決壊し、二ッ井町の大部分が浸水、水没したため完全に孤立状態となった。また能代市の中川原堤防(左岸)が9日午後1時過ぎ破堤、中川原地区は一瞬にして家屋、農地を流失し、大きな被害を受けた。

  被害の内訳は、昭和47年水害統計によると、家屋の全壊流失 4,215戸、床上浸水4,711戸、床下浸水2,025戸、田畑の浸水約 8,290ha、宅地の浸水430haにおよび被害総額は公共土木施設関係も含め120億69百万円に達した。

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