流域の概要

  北秋田の母なる「米代川」は、秋田・岩手・青森の3県にまたがる中岳(1,024m)を源流とし、途中大小の支川を集め、花輪・大館・鷹巣の各盆地を経て、能代市において日本海に注ぐ大河で、その流域には日本三大美林の一つの秋田杉や、世界遺産に指定された白神山地のブナなど豊かな自然に恵まれています。

  米代川は、古くは「米白川」と呼ばれ、この地方の民話「だんぶり長者」の中で米のとぎ汁で川が白く濁ったことから由来すると語られています。

  流域面積の約9割は山地で占め、豊富な木材と鉱山資源を有し、米代川は古くから、秋田杉の筏流しや尾去沢・阿仁等の鉱山から産出される鉱石、米等の物資の輸送に利用され舟運が発達していました。近年では、平成5年に地方拠点都市地域に指定され、大館能代空港や日本海沿岸東北自動車等の整備が進められ、大館能代空港は平成10年に開港にこぎ着けました。

  一方、戦後最大の流量規模で大きな被害をもたらした昭和47年7月洪水は、堤防の決壊や氾濫が続出して二ツ井町から能代市にかけて家屋被害約11,000戸が起きています。

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