建物用語集

耐火被覆(たいかひふく):
 鉄骨の柱や梁などを、火災による熱から守るための保護材。耐火性の板材で囲う方法と、軟質の素材を鉄骨に付着させる方法がある。建築基準法では耐火時間に応じて厚さ等が告示で定めている。

耐力壁(たいりょくへき):
 建物を支える目的で設けられた壁。窓が無く、四方を柱や梁に囲まれた壁が、この役割を持っていることが多い。対して、非耐力壁は単に空間を仕切るための壁。改修などの際、耐力壁かどうかによって、壁が撤去可能か否か分かれることがある。

タイル:
 外装材や内装材など、耐久性、美観性能を目的として使用する。材質、寸法、形状、うわぐすりの有無などが使用目的により違う。また表面の加工によって、耐汚染性などの機能を付加した製品もある。“大判、小口、二丁掛け、モザイク”などは寸法形状による呼び名。

タイルカーペット:
 カーペットを部分取外し可能なサイズに分割したもの。50センチ角の製品が多い。接着剤やピンを使わず敷くだけで設置完了なので、配線変更作業のあるフリーアクセスフロアにも向いている。

畳(たたみ):
 通気性の良さなどで、日本の住宅に昔から使われている。メートル間、京間、中間、田舎間など寸法が異なる数種類がある。床下からの冷気を防ぐ断熱材入り畳などもある。

畳寄せ(たたみよせ):
 畳と壁の隙間を埋める細い横板。

建方(たてかた):
 木造や鉄骨造において、現場で構造材(骨組み)を組み立てること。<〜機械→建方に使うクレーンなど>

建具(たてぐ):
 出入口戸、窓、襖、シャッターなどの総称。材種、形状、開閉方法などにより分類をされる。

建具表(たてぐひょう):
 設計図面のひとつ。建具の寸法や仕様について、個別に細かく記載している表。

多目的トイレ(たもくてきといれ):
 手摺りや便器等の配置位置などの検討によって、障害や高齢など体が不自由な方にも使いやすいよう作られたトイレ。現在は、オムツ交換用のベビーベッドなども備えた、多目的トイレという形式が広がっている。従来の身障者トイレにユニバーサルデザインの考えが加わった。

垂れ壁(たれかべ):
 開口部などの上にある天井から垂れ下がったような形状の壁。

断熱材(だんねつざい):
 屋内と屋外の間を熱や冷気が移動するのを遮断する建材。一般的には軽量かつ熱伝導率が低い素材を使う。グラスウール、ポリスチレンフォーム、発泡ウレタンなどが代表的。

段鼻(だんばな):
 階段やポーチ隅の先端部分。この部分に付けるタイルを段鼻タイルという。

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