建物用語集

仕上げ(しあげ):
 内外装のこと。あるいは、内外装に使用している材料。建物を支えている部材や、設備機器を除く。<壁の〜は石こうボードにクロス張りだ。>

仕上表(しあげひょう):
 設計図のひとつで、各室で使用している床、壁、天井などの仕上げ材の種類を、一覧表にしたもの。

シート防水(しーとぼうすい):
 合成樹脂などを原料にしたシートを接着して、防水層にする工法。

シーリング材(しーりんぐざい):
 防水や気密を目的に、外装パネルや接合部分、窓周囲の隙間に詰める合成ゴムや合成樹脂で作られた不定形の目地材。劣化すると固くなる。その場合は詰め替えを行う。シーリング材を詰めることを「シールする」という。

視覚障害者用誘導ブロック(しかくしょうがいしゃようゆうどうぶろっく):
 視覚障害を持つ人が安全に歩行をするために、その歩行経路に敷かれた、線状又は点状の突起が付いたブロック。線状タイプは進行誘導のために、点状タイプは分岐点や段差前などでの注意喚起に、それぞれ使い分ける。黄色の製品が多いのは、弱視の人が周囲との色合い、明るさの違う部分をたどって歩行するため。突起の寸法、配置間隔は製品によって様々あるが、なかには線状と点状の区別が付きにくいものもある。現在はJIS規格で突起の形状や間隔が規定されている。

磁器質タイル(じきしつたいる):
 タイルを素材で分類した場合の種類のひとつ。吸水性が低いので、屋外によく使用される。

敷地面積(しきちめんせき):
 敷地の水平投影面積。

湿式工法(しっしきこうほう):
 タイルの下地モルタルなど、水を使って練り混ぜた材料を使った工法。←→乾式工法

芝目土(しばめつち):
 芝の発育を助けるため、芝の上からふるい掛けられた、目の細かい土。

縞鋼板(しまこうはん):
 細長い楕円などの突起が表面に付いた鋼板。鉄骨階段の床などに、滑り止めとして使用される。

砂利押さえ(じゃりおさえ):
 屋上防水層の保護に、コンクリートではなく砂利を敷いたもの。雑草の繁殖に注意する。

ジャンカ:
 コンクリート打込みの際に、横流しや突き固めのなどが不十分な事により、セメントペーストがきちんと回り込まず、硬化後に空隙ができた不良部分。「す」「豆板」「あばた」ともいう。

自由戸(じゆうど):
 両方向から押し開くことが出来る扉。一般的なドアとは、付けている丁番が違う。

植裁(しょくさい):
 敷地や屋上に植物を植えること。または、植えられた植物群を指していう。

シリンダー錠(しりんだーじょう):
 一般的なキーを使った錠。錠内部の凹凸と形状が一致するキーを、差し込み回すことことで施錠する。

伸縮継ぎ手(しんしゅくつぎて):
 配管同士をつなぐ継ぎ手のひとつ。管の膨張や、振動によるズレを吸収する。

伸縮目地(しんしゅくめじ):
 地震や膨張伸縮などによる、躯体や仕上げの損傷を防ぐために設けられた継ぎ目、隙間。数メートルおきに配置し、伸縮による周囲への影響をくい止める。目的により、目地材を詰めている箇所と、そうでない箇所がある。  代表的なものとして、躯体に各階ごと設ける打ち継ぎ目地、タイル5メートル程度ごとに設ける目地、屋上押えコンクリートの目地などがある。

身障便所(しんしょうべんじょ):
 身体障害者用便所の略称。肢体不自由者便所とも。手摺りや便器等の配置位置などの検討によって、障害や高齢など体が不自由な方にも使いやすいよう作られたトイレ。現在は、オムツ交換用のベビーベッドなども備えた、多目的トイレという形式が広がっている。

心々(しんしん):
 壁や建材の中心線から、他の中心線までの意。またはその距離。建築における面積などは、基本的に壁の芯々(基準線間)で計算される。<〜で1,800mm>

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