水源地域ビジョン

水源地域ビジョンについて

ダムの建設により洪水の調節やかんがい用水の確保が行われ、ダムのできた河川の下流域は大きく発展したものの、上流域(水源地域)については、他の中山間地域と同様に人口流出や高齢化が続き、地域活力の低下が懸念される状態になりつつあると言えます。そこで、国土交通省では、ダム及びその関係施設を積極的に地元に開放し、活用していただくことで、水源地域の活性化を手助けし、上流域と下流域のバランスのとれた発展に寄与することを目指しています。

そこで、ダムの活用方策を盛り込んだ行動計画である「水源地域ビジョン」を、地元の方々が地域の活性化に向けた取り組みを行う際にガイドラインとして活用していただくことができるように、地元の自治体・住民と共同で作成していくこととしました。

「水源地域ビジョン」の内容としては、水源地域内にどのような課題があり、その課題に対してはどのような解決策があるのか、そして、その解決策をどのように実施していくのかについて提案させていただくものです。

平成13年度より全国のダム(国土交通省所管の直轄ダム、水資源機構管理ダム)で作成が開始されております。

白川ダムにおいても、白川ダム水源地域(主に飯豊町域)の活性化を促す行動計画として、飯豊町・地元住民代表者・学識者・国土交通省(最上川ダム統合管理事務所)が中心となり、下流域住民代表者及び自治体(長井市)・山形県などの参加を得て、平成15~16年度の2年間をかけて「白川ダム水源地域ビジョン」を作成しました。