記者発表 平成16年07月18日

平成16年07月18日
最上川ダム統合管理事務所

平成16年7月17日梅雨前線による出水における
寒河江ダム及び白川ダムの洪水調節効果について

梅雨前線の影響による出水により、最上川ダム統合管理事務所(事務所長 白土 実)が管理する、白川ダム(最上川水系置賜白川)と寒河江ダム(最上川水系寒河江川)において、ダムによる洪水調節を行ったのでお知らせします。

白川ダム

7月15日 10時 から降り続いた雨が、流域平均総雨量で 7月18日 0時 までに 117㎜ に達しました。流域平均最大時間雨量は 7月17日 12時 の 11㎜ でしたが、前線からの雨が15時間連続したため、白川ダムでは流入量が洪水調節流量の 200m³/s を上回ったことから、洪水調節を開始しました。 7月17日 15時50分 には流入量が最大 311.37m³/s に達し、洪水調節として最大 101.1m³/s を白川ダムで貯め、白川ダム下流の水位上昇を軽減させました。出水前後では、貯水位で約 3.4m、貯水量 129万m³(東京ドーム 1.0杯分)を白川ダムに貯めました。その結果、次の箇所で、白川ダムによる洪水調節効果(水位低減)がみられました。

  • 置賜白川 手の子橋(飯豊町手の子地内):約0.38m
  • 最上川  小出観測所(長井市小出地内):約0.82m

洪水調節効果については、別紙-1に示すとおりです。

寒河江ダム

7月15日 5時 から降り続いた雨が、流域平均総雨量で 7月18日 0時 までに 157.3㎜ に達しました。流域平均最大時間雨量は 7月17日 11時 の 23.1㎜ を記録しました。また、前線からの雨が、23時間連続したため、寒河江ダムでは流入量が洪水調節流量の 200m³/s を上回ったことから、洪水調節を開始しました。 7月17日 13時30分 には流入量が最大 614.66m³/s に達し、洪水調節として最大 402.6m³/s を寒河江ダムで貯め、寒河江ダム下流の水位上昇を軽減させました。出水前後では、貯水位で約 4.0m 、貯水量 998万m³ (東京ドーム8.0杯分)を寒河江ダムに貯めました。その結果、次の箇所で、寒河江ダムによる洪水調節効果(水位低減)がみられました。

  • 寒河江川 西根観測所(寒河江市西根地内):約0.58m
  • 最上川  下野観測所(河北町下野地内) :約0.36m

洪水調節効果については、別紙-2に示すとおりです。

※ 寒河江ダムでは、過去2番目に多い流入量を記録しました。
※ 白川ダムでは 17日 18時40分 、寒河江ダムでは 18日 2時00分 に、流入量が 200m³/s を下回り洪水調節は終了しましたが、最上川の水位状況を考慮し、ダムからの放流量を抑えるダム運用を行っています。

別紙

別紙-1 白川ダムにおける洪水調節効果
別紙-1 白川ダムにおける洪水調節効果
 
別紙-1 最上川小出観測所での白川ダムの効果
別紙-1 最上川小出観測所での白川ダムの効果
 
別紙-2 寒河江ダムにおける洪水調節効果
別紙-2 寒河江ダムにおける洪水調節効果
 
別紙-2 最上川小出観測所での白川ダムの効果
別紙-2 最上川小出観測所での白川ダムの効果

問い合わせ先

国土交通省 最上川ダム統合管理事務所 西村山郡西川町大字砂子関158
管理課長 佐藤 孝 (さとう たかし)
TEL 0237-75-2312(代表)