プチ・トピックス
2018.11.29更新
取水設備(ゲート)の点検作業!!
取水設備は、ダムに貯留された水を取水するために設置されています。
長井ダムの取水設備は、かんがい用水や河川環境の保全、水道用水の安定した供給、水力発電に使用する水を供給するためのゲート設備です。 冷水対策が必要となる灌漑期には温水取水を目的として表層取水を行い、洪水時にはできるだけ早く濁りを解消する工夫がされています。 貯水池から任意の水深で取水できる選択取水方式となっており、表層取水時に最大20m³/s、低層取水時に最大50m³/sの取水が可能です。
格子状の四角い建物が取水塔です
引き上げられたゲート
取水設備の点検では、常時水没している円筒型の扉体(ゲート)を引き上げて水上で点検するためダム底の冷たい水が取水されます。 そのため点検時期は、かんがい用水への影響が出ないように、この時期に行っています。
普段水の中にある水の呑口 | 点検作業の様子 |
長井ダムに建設された取水設備は、円形多段シリンダーゲートとして大規模なゲートで、高所作業も多く難易度の高い工事だったと言われています。 点検作業は年に数回行いますが、今回は、普段水の中にあるゲートを全部引き上げて行いました。 ゲートを引き上げてから元に戻すまで、約13時間かかります。 ゲートの点検作業や清掃は、5日間かけて行われました。