プチ・トピックス

2016.05.02更新

カモシカさん、お騒がせしました

ゴールデンウィークの5月2日(火)のお昼をまわった頃、ダム堤体からもどってきた見学者の人から、「トンネル上の斜面に白いカモシカがうずくまっている。ケガをして動けないんじゃないのか?」と情報提供がありました。

カモシカといえば、特別天然記念物で山形県の獣に指定されている動物ですので、ケガをしているからといって、私たちでは対応することができません。 そこで、まず状況を確認するために、職員が情報を寄せられた堤体左岸のリムグラウトトンネル入口上部の斜面に近づいてみたら、確かに白いカモシカ1頭が、雪崩防護柵と法面の小段の間にうずくまっているようにも見えました。 「もし、雪崩防護柵に絡まってケガでもしていたら、大ごとになるのでは?」と思いながら、斜面の階段を上り小段を歩き、こちらをジッと凝視するカモシカにおそるおそる近づいてみました。

するとなんと!カモシカは、ひょこっと立ち上がり、斜面を駆け上がっていきました。 えっ?もしかしたら、雨上がりで陽が差してきたので、ひなたぼっこをしていたのかもしれませんね。 そこに、ヘルメットをかぶった得体の知れない物体が近づいてきたので、あわてて立ち去ったようです。 カモシカさん、おやすみのところ、お騒がせして申し訳ありませんでした。 でも、当方としても、何事もなかったので、ホッと胸をなで下ろしたところです。

左岸リムグラウトトンネル上部のカモシカ うずくまるようにジッと動かないんです
左岸リムグラウトトンネル入口上部のカモシカ うずくまるようにジッと動かないんです
でも職員が近づいたらさっと立ち上がり なんだよ!とにらんで立ち去りました
でも職員が近づいたらさっと立ち上がり なんだよ!とにらんで立ち去りました