プチ・トピックス
2016.04.11更新
ダムから流れ落ちる水が白く見えるのはなぜ?
長井ダムから流れ落ちる水は白く見えます
4月1日より今年度の長井ダムの融雪出水が始まり、長井ダムの常用洪水吐きから水が流れて落ちているのを見ることができます。
長井ダムを訪れる皆さんからは、ダムの水の色についていろいろ質問を受けることがあります。 一番多いのは「ダムの水の色がみどり色はなぜ?」ということですが、この件に関しては、昨年の長井ダムブログで詳しく解説しておりますので、そちらをご覧下さい。
次に多いのは、標題にある「ダムから流れ落ちる水が白く見えるのはなぜ?」です。
もちろん、長井ダムの水は無色透明ですので、白く見える現象はいつもあるわけではなく、常用洪水吐きから水が勢いよく流れ落ちるときに見ることができます。
この現象は、水が勢いよく流れるときに、水の中に空気を細かい泡として吸い込むことで、泡により水の表面が平面でなくなるために、水に進入した光の屈折が変わり、光が乱反射することにより、人間の目には白く見えてくるようです。
常用洪水吐きから水が落ちた直後は無色に見える水も、下に落ちてくるときに空気を巻き込むことで、途中から白く見えてくるのです。
ちなみに、途中に流れ落ちる時に白く見えるのは、空気を取り込んだ泡の集合体ですが、下面の水叩き部付近で白く見えるのは、水が跳ね上がった時の水飛沫の集合体のようです。