釜房ダムの構造

釜房ダムの型式は、直線重力式コンクリートダムです。
その規模は、高さ(堤高)が45.50m、堤頂長が177m、堤体積が約10万m³(「釜房ダムの諸元」参照)で、直轄ダムとしては全国的に見ると比較的小規模なものです。
釜房ダムの特徴は、川幅が狭い上に洪水量が比較的大きいところから、余水吐として半管路オーバーラップ型式を採用している点があげられます。

釜房ダムの諸元

型式	重力式コンクリートダム
堤頂標高	EL152.50m
堤高	45.50m
堤頂長	177.00m
堤頂幅	7.50m
上流面勾配	1：0.06
下流面勾配	越流部 1：0.85　非越流部 1：0.80
堤体積	約100,000m3
地質	石英安山岩
放流設備	クレストゲート 4門　コンジットゲート 3門

釜房ダムの貯水池諸元

流域面積	195.25km2
水面	湛水面積 3.9km2 湛水延長　北川筋 4.0km　前川筋 4.7km
水位	洪水時最高水位 EL150.60m 平常時最高貯水位 EL149.80m 洪水貯留準備水位 EL143.80m 最低水位 EL133.00m
水深	洪水調節水深 6.80m 利水利用水深　洪水期10.80m　非洪水期16.80m
容量	総貯水容量 45,300,000m3 有効貯水容量 39,300,000m3 堆砂容量 6,000,000m3 洪水調節容量 21,000,000m3（内サーチャージ 2,900,000m3） 利水容量　洪水期 18,300,000m3　非洪水期 36,400,000m3
流量	計画洪水流量 1,650m3/sec 計画放流量 850m3/sec 調節流量 800m3/sec

堤体断面図（越流部）

堤体下流面図