治水の根幹は、流域の人々の生命財産を守ることにあります。南北に長い北上川では、それぞれの地域を守るために、上流と下流の自然条件の違いを踏まえバランスのとれた治水計画が必要です。
北上川は、上流部ではダムの建設による洪水調節、中・下流部では遊水地や放水路による対応と、それぞれの自然条件に合わせ水系としてバランスのとれた整備が行われ、効果を挙げています。現在、さらに安全性を高めるため、胆沢ダムの建設、一関遊水地事業、砂鉄川の緊急治水対策、新旧北上川の分流施設の改築が行われています。ただし、堤防の整備率は全体で3割程度であり、計画の実現にはまだまだ時間が必要となります。
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