浜尾遊水地の概要
浜尾遊水地利用計画検討委員会開催報告
利用計画の概要
浜尾遊水地ワークショップ
みんなで考えよう!浜尾遊水地
浜尾遊水地利用計画検討委員会開催報告

「第4回 浜尾遊水地利用計画検討委員会」において、浜尾遊水地利用計画が承認されました。
浜尾遊水地利用計画検討委員会は、平成13年6月6日の第4回委員会において浜尾遊水地利用計画を承認しました。今後は、承認された利用計画を基に、地域住民と関係行政機関とが一体となって計画を進めていきます。
 なお、本委員会は設置目的である利用計画をとりまとめたので、第4回委員会をもって終了しました。
 これまでの皆様からのたくさんのご意見・ご要望、ありがとうございました。

利用計画策定までの経緯
浜尾遊水地は、洪水のないときは地域に役立つ様々な土地利用が可能となることから、地域に役立てるよう「浜尾遊水地利用計画」の策定を進めてきました。
 利用計画は、地域の方々の提言や意見を伺いながら策定するため、学識者、住民代表者、関係行政機関から構成される「浜尾遊水地利用計画検討委員会」を設置し、この委員会の中で、ワーキンググループ並びに地域住民より寄せられた意見等をもとに、利用計画を検討しとりまとめたものです。
 
■■■浜尾遊水地利用計画検討委員会 委員名簿■■■
浜尾遊水地利用計画検討委員会 委員名簿
第1回 浜尾遊水地利用計画検討委員会
【日時】

平成13年1月18日
【委員会検討結果】
整備の方向性を下記のように位置付けた。
◆「地域の活性化」に視点を置く。
◆「自然環境の保全活用」を図る。
◆「広域的な交流」を取り込む。

第2回 浜尾遊水地利用計画検討委員会
【日時】

平成13年3月2日
【委員会検討結果】
基本コンセプトと整備方針を決定した。また、整備内容について下記のように提言した。
◆現地にある旧河道や河畔林を活用し、自然環境の保全・創出を図る整備とする。
◆地域住民の憩いの場、親睦の場として多目的な利用が可能な整備とする。
◆広大な面積を活かし、地域づくりや健康増進を目的としたレクリエーション施設等、多種の施設を持つ整備とする。

第3回 浜尾遊水地利用計画検討委員会
【日時】

平成13年4月11日
【委員会検討結果】
利用計画の基本的な方向性をまとめた浜尾遊水地利用計画書(案)を作成した。
なお、利用にかかる具体的な導入施設とその整備主体及び維持管理等については、利用計画の策定後、関係行政機関等において協議を重ねながら決めていくこととした。

第4回 浜尾遊水地利用計画検討委員会
【日時】

平成13年6月6日
【委員会検討結果】
◆浜尾遊水地利用計画(浜尾遊水地利用計画書)を承認した。


委員会における意見と対応

利用計画は、浜尾遊水地利用計画検討委員会での意見を受けてとりまとめたもので、委員会における意見とその対応は下記のとおりです。
項目
委員会における意見
対応
遊水地計画について 遊水地は地内掘削をする計画となっているが、地内の有効利用を考えたとき、掘削を段階的に実施することはできるのか。 遊水地は、平成10年8月洪水と同規模洪水に対応した当面掘削(1次掘削)として平成16年までに約20万m3を掘削する部分と、大規模洪水に対応した将来掘削(2次掘削)の部分に分けられる。将来掘削部については段階的掘削も可能なので実施時に関係者と調整を図っていくこととする。
基本コンセプトと整備方針について 遊水地の利用の方向性を示す整備方針は地域の活性化を主とし、その中に良好な自然環境や広域的な利用を取り込んだものとする。また、これをもとに基本コンセプトをまとめる。 意見をもとに、整備方針を次のようにした。
(1)地域づくりとの連帯
・地域文化を伝えるとともに地域の連帯が図れる整備とする。
・地域の活力向上に寄与する整備とする。
(2)自然環境の保全・創出
・良好な環境を有する旧河道を保全する。
・野鳥や動物たちが集まる自然豊かな場を整備する。
(3)広域的な交流
・子供から高齢者までが憩い、楽しめる整備とする。
・広大な空間をいかした、多様な活動が可能な整備とする。
・情操教育や生涯学習の場として活用できる整備とする。
基本コンセプトは上記の整備方針を考慮し次のようにした。
「豊かな自然を活かし人と地域を育てる浜尾遊水地」
利用について 下流側にある阿武隈川の旧河道の付近に池を整備し、自然豊かな場所にしてはどうか。 旧河道には現在も良好な自然環境が有り、これを保全・復元しながら導入可能施設案として水辺ビオトープを計画にまとめた。
地域活性化に貢献し老若男女が憩い楽しめる「花畑」などはどうか。
須賀川市の「花いっぱい運動」を遊水地で展開し、町内毎に利用させるなどしてスペースを広げれば、市民が魅力を感じて参加すると思われる。
花畑を導入可能施設案として計画にまとめた。具体的な推進体制や利活用方法は、今後の関係機関等による協議を重ねながら決定していくこととする。
利用案に果樹園等があるが、既存の果樹は病気等により活用が難しい。また、果樹は管理が難しいことから規模等十分な検討が必要である。 遊水地の計画地は果樹の生産地として地域に多大なる貢献をしてきており、ある意味地域の文化といっても過言ではなく、この文化を後世に伝える意味でも、果樹を導入可能施設案として計画にまとめた。
利用案にゴルフがあるが、広大な面積を必要としかつある程度利用者が限定されることから、適切な利用といえない。バラエティに富んだ利用が良い。小さな面積のゴルフ広場のようなものは楽しめると思われる。 意見をもとに多種な利用として次のように導入可能施設案を計画にまとめた。 ・ビオトープ(池)
・旧河道の保全
・自然河川
・並木
・水辺の楽校
・大規模花畑
・市民花畑
・自然観察場
・農業体験場
・観光農園
・果樹園
・多目的広場
・キャンプ場
・ゴルフランド(レク)
・愛宕様の保全
遊水地計画地内の浜田用水路には、ホタルのでる場所がある。また、魚も遡上してくるので配慮する必要がある。 意見のあった浜田用水路は、計画に水辺の回廊ゾーンとして、水辺のふれあいの場、環境教育の場として活用を図っていくとしており、このなかで対処していくこととする。
施設の整備及び維持管理 利用が具体的になると、施設の整備・維持管理の分担ということが問題になってくるので、調整等が必要となる。 本委員会の承認を得て策定する利用計画は、利用の基本的方向(ゾーニング)をとりまとめた。具体な施設の整備・維持管理については、関係行政機関等による協議を重ねながら決定していくこととする。
施設の整備・維持管理を考えていく中でボランティア団体を考える必要もある。
その他 利用施設の整備及び維持管理の財源等を含めて、関係行政機関等で検討協議が必要である。 関係行政機関(国土交通省、福島県、須賀川市等)と市民による利用計画実現へ向けての調整と合意形成を図り、市民と行政が一体となった推進体制の構築を図っていくこととする。
維持管理については、関係行政機関と地域住民との間で調整が必要である。
利活用については、地域と一体となった体制が必要であることから、教育や地域の活動と一体になり、地域との双方向の情報・意見交換ができる体制を構築する必要がある。

>>>浜尾遊水地利用計画の概要