最上川
もがみがわ
●流域面積:7,040km2
●幹川流路延長:229km
●流域内人口(H12現況調査):1,000千人

 最上川水系は、その流域に県都「山形市」をはじめ山形県の約8割の人口を有し、置賜地方や村山地方といった工業集積を有しています。河口付近は、日本有数の穀倉地帯である庄内平野が広がり、中流部となる内陸部はサクランボや紅花等の一大産地を形成しています。
 最上川は古くから、舟運が行われ重要な交通路となっていたほか、その風光明媚な姿は、松尾芭蕉をはじめ正岡子規、斎藤茂吉ら文人に詠われ、極めて歴史的かつ文化の香り高い川である。現在でも、ゆかりの最上峡や最上川三難所などでは観光舟下りが行われ、人々に親しまれています。
 最上川本川は、その源を山形・福島県境の西吾妻山(標高2,035m)に発し、米沢・山形の両盆地を北流しつつ、置賜白川、須川、寒河江川等の大小支川を合流させ、新庄盆地に至り、流れを西に変え、鮭川等の支川を合流しながら最上峡を抜け、庄内平野を貫流し酒田市において日本海に注ぐ一級河川です。
 かつては、庄内地方を流れ日本海に注ぐ赤川も最上川の支川でしたが、赤川、最上川の治水対策の一貫として、昭和28年、最上川から完全に分離されました。
 現在、河口部に隣接する酒田港では、中国黒竜江省間の「東方水上シルクロード」の開設をはじめとし、韓国等との外貿コンテナ航路を開設し、国際化に向けた取り組みも行われています。
 また、東北横断自動車道酒田線や東北中央自動車道の整備が推進されるとともに、山形新幹線の新庄への延伸等、高速交通 体系の整備が推進されており、今後ますます仙台都市圏や首都圏とのアクセス性が向上し、東北経済を支える拠点へと成長する事が期待されます。

最上川河口
かつて最上川河口に位置していた酒田港、洪水防御を図りつつ安定した港を造るため、港と河が分離され現在の姿となったのは、大正から昭和初期にかけての工事によるものです。

  最上峡
松尾芭蕉ゆかりの地が多い最上川、最上峡もその一つ。最上峡の他、大淀、大石田の観光舟下りにより最上川を身近に感じることができます。
 
  大久保遊水地
大淀地区の狭窄部上流に広がる大久保地区、大久保遊水地はこの洪水常襲地帯に最上川の洪水調節施設として、23年の歳月をかけ平成9年竣工しました。
 
  馬見ヶ崎川
山形市民の憩いの空間、馬見ヶ崎川。秋にはご当地の風物詩「芋煮会」の会場となります。(山形県管理区間)
 
流域構成市町村:32市町村
山形県
●山形市 ●米沢市 ●酒田市 ●新庄市 ●寒河江市
●上山市 ●村山市 ◎長井市 ●天童市 ●東根市
●尾花沢市 ●南陽市 ●山辺町 ●中山町 ●河北町
○西川町 ●大江町 ●大石田町 ●金山町 最上町
●舟形町 ●真室川町 鶴岡市 ●大蔵村 ●鮭川村
●戸沢村 ●高畠町 ●川西町 ●白鷹町 ○飯豊町
●朝日町 ●庄内町

●は国土交通省河川管理区間の沿川市町村
○は国土交通省ダム管理区間の沿川市町村
◎は上記2者の要件を有する市町村

事務所リンク案内

●山形河川国道事務所
990-9580 山形市成沢西四丁目3-55
TEL.023-688-8421

●新庄河川事務所
996-0071 新庄市小田島町5-55
TEL.0233-22-0251

●酒田河川国道事務所
998-0011 酒田市上安町一丁目2-1
TEL.0234-27-3331

●最上川ダム統合管理事務所
990-0732 山形県西村山郡西川町大字砂子関158
TEL.0237-75-2311