意識する
水防災意識社会再構築ビジョンとは
平成27年9月関東・東北豪雨災害では、鬼怒川において越水や堤防決壊等により浸水戸数は約一万棟、孤立救助者数は約四千人となる等、甚大な被害が発生しました。これを踏まえ、国土交通大臣から社会資本整備審議会会長に対して「大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方について」が諮問され、平成27年12月10日「大規模氾濫に対する減災のための治水対策のあり方について~社会意識の変革による「水防災意識社会」の再構築に向けて~」が答申されました。この答申では、「施設の能力には限界があり、施設では防ぎきれない大洪水は必ず発生するもの」へと意識を変革し、社会全体で洪水に備える必要があるとしています。この答申を踏まえ、平成27年12月11日に「水防災意識社会 再構築ビジョン」を策定しました。
ソフト対策とハード対策の一体推進
水防災意識社会 再構築ビジョンに基づき、全国各地でハード対策が一体となった取り組みを推進します。
ハード対策のポイント
決壊までの時間を少しでも延ばす
●洪水氾濫を未然に防ぐ対策
●危機管理型ハード対策
ソフト対策のポイント
住民が自らリスクを察知し、自ら考え行動するための情報を整備
●早期の立退き避難が必要な家屋倒壊等氾濫想定区域等の公表
●住民のとるべき行動を分かりやすく示したハザードマップへの改良
●事前の防災行動計画(タイムライン)の策定、訓練の実施
●スマートフォン等によるプッシュ型の洪水情報の配信