第4回最上川水系流域委員会が開催されました。
 
 平成12年10月5日に第4回最上川水系流域委員会が、パレスグランデール(山形市荒楯町1−7−40)において学識経験者、市民団体の代表者、関係行政等が出席し開催されました。
 
 主な意見としましては、
 
ダムを造り、川幅を広げ、河床を掘り、築堤をして川を閉じこめておく従来の治水の在り方を点検し、費用対効果の面からも見直す必要があるのではないか。
川の人工化は必要最小限にとどめ、情報を公開しながら生物の生息環境を脅かさない工法を取ることが求められる。
整備計画の目標について、計画全体を通した理念が最初にうたわれていると、もっとわかりやすくなると思う。
計画期間を30年としているが、その途中で見直すという考え方も必要と思う。
河川の防災に限らず、啓蒙活動を誰かがどこかで言っていないと、人間はいつの間にか忘れてしまう。その風化を防ぐことをもっと強調してもよいと思う。
古口地区など、コンクリート造りの堤防が自然の姿に直されており、訪れる人たちは感心している。
河川のサイドだけで議論するのではなく、各省庁、都道府県、各市町村などを縦断した協力関係をはっきりさせてないと、物事は進んでいかないと思う。
将来のビジョンとして、舟運のイメージというものをできないものか。
今回の最上川の基本的な目標あるいは考え方として、流域住民と川との関わりについても前面に出してほしい。
定期的な水質検査を実施するなど、支流の段階からきれいな水を保つことにより、本流水質のきれいな水の保全にもつながっていくと思う。
山が荒れてくると、木や土砂が河川に流れ、河川にも影響を及ぼすので、源流部の森林についても何らかの形で整備を進めれば、よりよい流域環境になるのではないか。
小さい川というのは、住んでる人が一番身近に感じることが出来る水辺なので、本川の計画とは違ったものになると思う。川づくりのスタイルとして住民参加を進め、計画を作っていくプロセスみたいなものを位置づけてほしい。
整備計画の期間内においても、例えば5年に1度程度の会議を行い、事業の点検や計画の見直しを行うなどしながら、いい川づくりを進めていくことを提案する。
 
 等がありました。
 
開催状況
写真2
意見を聞く傍聴席
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(参考資料)