トップページ 事務所情報 かわ情報 さぼう情報 みち情報 ちいきづくり情報 入札情報

 湯沢河川国道事務所ロビーに水槽が設置されました。中では希少種「イバラトミヨ雄物型」が元気に泳いでいます。
雄物川の名前がついた「イバラトミヨ雄物型」

イバラトミヨ雄物型の特徴

イバラトミヨ雄物型の生息地

雄物川中流部の横手盆地の湧水地帯(平鹿町・六郷町・千畑町・太田町・中仙町etc)に生息しています。

この魚は名前のとおり、雄物川水系に分布し形態が特異であるため「雄物型」と称され、ごく近い将来、雄物川に生息している野生での絶滅の危険性が極めて高いものとして、環境庁では「絶滅危惧種IA類(CR)」に認定されている貴重な魚です。

イバラトミヨ雄物型はトミヨと似ていますが、両者で雑種を作ることはなく各々遺伝的に独立していることが確かめられています。形態的な特徴は背鰭としり鰭の膜の色がトミヨは透明であるのに対して、イバラトミヨ雄物型は黒色であることです。

雄物川の中流から上流にかけての河川敷には、湧水がでているワンドや池が沢山あります。左図の様に観察した結果、河川の水温は0℃~27℃まで大きく変動するのに対して、湧水は10℃~14℃の範囲で安定しています。
湧水などがある比較的水温が低くきれいな沼や小川に生息し、氷河期の生き残りと考えられています。又、このような場所で雄が巣を作り雌を誘って産卵させる変わった生活をしている魚です。

湧水の生息地

河川の生息地

湧水地帯には「イバラトミヨ」と「イバラトミヨ雄物型」が混生しています。

ページの先頭へ