トップページ 事務所情報 かわ情報 さぼう情報 みち情報 ちいきづくり情報 入札情報
 奥羽山脈の麓町で丸子川上流部に位置する千畑町の千畑中学校3年生5名より総合学習の依頼があり、10月29日(火)、湯沢工事事務所河川管理係長が当校の理科実験室において教鞭をとらせていただきました。

 

 

理科実験室で学習する

5人と、説明する

湯沢工事事務所

今野河川管理係長

 

学習に取り組む皆さんの

真剣な表情が印象的です

 

 

生徒さんが水生生物を

顕微鏡で撮ったものです

皆さんからはたくさんの質問が・・・

     講師を務めた今野係長より

『さすがに中学3年生にもなると質問内容もなかなか悩ませられるものが多く、四苦八苦しましたが、水質と生物の因果関係等について説明させていただきました。』

皆さんの質問にお答えいたします。(^^)v

Q1  川に住む生物の種類で川の汚れ具合が分かるのはなぜか?
A1  配布した下敷きには、川の水質を調べるための指標となる生物が載っていますが、それぞれが、その生活環境を好んで生きているんですね。例えば、皆さんにも生活している家があって、大好きな食べ物があるでしょっ?きれいな水に住む生物は川の上流にある大きい石の下が家であって、食べ物もそこに住んでいる微生物なんです。だから、その環境が変わると生きていけないんですよ。結果的に、川の汚れをそこで生活している生物で判断できるというわけです。!(^^)!
Q2  指標生物を捕らえるにはいつ頃が適しているのか?
A2  夏場です。これは一概に言えませんが、夏場に羽化する水生生物が多く、その為、活発に活動します。(^^)/~~~
Q3  水中のどのような場所に指標生物が生息しているのか?
A3  ほとんどの生物が、石の下、砂の下、泥の中、中には砂粒で巣を作るものもいます。(^-^)
Q4  水温によって捕らえられる指標生物が変わったりするのか?
A4  これも一概には言えませんが、水生生物が羽化するタイミングは水温と深い関係があるのは確かですので、羽化してしまうと川の中にいるその生物は少なくなります。年間を通して川の水温は一定ではありません。ただ、そこの生活環境を多少の水温の変化で変えるという事はないでしょう。これは川の上流から下流まで同じ事が言えると思います。
Q5  夜だけ、または朝だけ捕らえられる指標生物はいるか?
A5  基本的にはありません。ただ日中の方が活動量が多いと思います。
Q6  季節によって現れる指標生物は変わるか? 
A6  2の質問と同じような答えになってしまいますが、夏場に羽化する水生生物が多く、それにより時期的に数が少なくなる生物がいますが基本的に水生生物の羽化は1週間程度なので、季節で新たに現れる指標生物はないと思います。(T_T)
Q7  川の流域によって汚れ具合はちがうか?
A7  いい質問ですね!川は山の一滴の湧き水から始まって、大河となり、海に注ぎ込まれますが、上流(山の方)から下流(海の方)に行くに従い汚れてきます。これは川が海に注ぎ込むまでの道のりで、各家庭から出た生活雑排水や工場からの排水、心ない人々が捨てたゴミなどを飲み込んでしまうからです。結局のところ、人間が川や海を汚すことによって、そこで生きている動植物が汚染されそれを飲んだり、食べたりしている人間へと戻ってくる。地球からの大きなしっぺ返しを受けているようなものです。地球や皆さんの生活環境を守るためにもゴミのポイ捨ては絶対にやめましょう。(^o^)
Q8  指標生物はどのようにして子孫を残すのか?
Q8  多くのものは羽化して成虫となり交尾して卵を川に産みつけますが、中にはウズムシのように雌雄同体のものもいて、自己繁殖するものもいます。!(^^)!
Q9  指標生物はどんな物を食べて生活しているのか?
主にケイソウ(微生物)などを食べていますが、ヘビトンボやザリガニのように昆虫や魚を食べるものもいます。(^_^)
Q10  指標生物が生活するのに適した温度はどれくらいか?
A10  おおよそ上流では水温15℃まで、下流域では水温25℃までの間で生活しています。最適温度は定かではありませんが、それぞれの水温が高くなりすぎたり、低くなりすぎたりすると死んでしまうのも確かです。(>_<)
Q11  川底の大きな石に細かい石がくっついているのはなぜか?
A11  これのほとんどが水生生物の巣ですね。特に上流域ではトビゲラ類が小砂利を集めて巣を作っているのが見受けられます。(^^)

ページの先頭へ