湯沢河川国道事務所

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大 会
概 況

日時   :H16年8月28日(土)
天候   :晴れ
来場者数:約70万人(主催者発表による)

 

H16年度
成 果

大会当日の総渋滞損失時間がH15年度に対して約17%増加
  (目標:約1割削減→結果:約17%増加 未達成)
しかし、
車両1台あたりの渋滞損失時間はH15年度の49分からH16年度は44分に短縮

 

工 夫

○実施に当たり、大会関係者、交通管理者、NPOなどによる検討会を組織

 

 

○導入施策の来訪者への認知度UPのため、HPやチラシによる事前の広報、大会当日の
 移動中における看板、ラジオ、携帯サイト等での情報提供を充実

 

 

 

概要

 

・・・・・施策に至る背景・・・・・

毎年、大会終了後の一斉開放により異常な渋滞が発生

 

*

大会終了後に車両が一斉帰宅するため、市内及び周辺市町村にて著しい渋滞が発生

 

 

*

H15年度大会(対策前)での総渋滞損失時間は7.8万人時間/日(平常時の約16倍)
(車両1台あたりの渋滞損失時間は49分・台/日(平常時の約12倍))

 

 

〜参考〜
大仙市大曲地域における
・平常時(休日)の総渋滞損失時間は0.5万人時間/日

・車両1台あたりの渋滞損失時間は4分・台/日

H11センサス休日データより算出

 

 

*

地域高規格道路である大曲西道路(H18年度全線供用)の建設及び一般国道13号大曲バイパスの4車線化事業(H19年度供用予定)による市内の道路ネットワークの変化

大曲西道路:H15年度、飯田IC〜山根IC間供用
大曲バイパス:H16年末現在、4km4車線化供用済

 

 

・・・・・施策実施に向けて・・・・・

上記の問題を改善するために渋滞対策を計画

 

 

  H16年度大会の渋滞対策を実施すべく、関係機関と共に検討会を組織し、検討会により現況の問題点を整理

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・H16年度の主な取組み内容・・・・・

平成16年度渋滞対策の方針と具体案を検討・実施


「道路交通対策」と「総合交通対策」の両視点で検討

  地域の道路網や駐車場容量等を考慮すると、自動車交通の対応だけでは
  限界があるため

 @道路交通対策
   〜実施可能性のある対策案を複数組み合わせて、各方面ごとに適応
 A総合交通対策
   〜自動車以外の来訪手段の提供、自動車削減を図る広報等を実施

 

<H16年度 施策>

 

@

 パーク&シャトルバスと鉄道利用の試験実施

A

 道路空間の有効活用による駐車場の確保(大曲西道路飯田ランプ高架下を利用)

 

B

 通過交通に対する迂回情報提供(道路情報板、チラシ等)

 

C

 HP・携帯サイトでの情報提供

 

D

 方面別・遠隔地駐車場の誘導(会場から離れたご来場方向寄りの駐車場の利用)

 

 

 

 

 

・・・・・H16年度渋滞対策の成果・・・・・

H16取り組み成果と課題

<実施施策の評価>

@「パーク&シャトルバスと鉄道利用」利用客の約8割が
 「運転の負担がなく、渋滞ストレスを回避できた」と評価

 

*

「パーク&シャトルバスと鉄道利用」利用客の約8割が「運転の負担がなく、渋滞ストレスを回避できた」と評価。

▲パーク&シャトルバスのメリット

 

Aバス駐車場として利用、慢性的な駐車場不足へ寄与

 

*

大曲西道路の飯田IC高架下をバス駐車場として利用(収容台数30台)。

 

 

 

▲大曲西道路高架下をバス駐車場として活用

 

 

B通過大型貨物車交通量が減少

*

 

 

*

県境、国道分岐点において、道路情報板による迂回情報の提供および、大型貨物車をターゲットとした迂回情報チラシを県内外の道の駅や自治体等にて配布(1万部)。

 

*

秋田県を南北に縦断するR13号上下線においてH16年度は通過大型貨物車交通量が減少した。

 

▲道路情報板による迂回情報の提供

▲迂回情報チラシ(左:広域、右:会場周辺)

 

▲通過大型貨物車交通量の比較
(上:上り方向、下:下り方向)

 

Cホームページ、携帯サイトのアクセスが多く、特に携帯サイトで提供した駐車場満空情報は駐車場探し等の負担が軽減し、「役立った」という評価を得た

* 携帯サイトは大会当日に8000件を記録

 

* 携帯サイトは8/1〜8/31の1ヶ月間で1万2500件を記録

 

* HPは8/1〜8/31の1ヶ月間で3万4200件を記録

 

▲携帯サイト(駐車場満空情報)

▲携帯サイト(渋滞情報)

 

D方面別・遠隔地駐車場の利用が促進(早期時間帯に満車)

 

 

*

会場から離れた駐車場の早い時間帯からの利用が促進された。

 

 

 

 

 

 

 

▲施策の効果が確認された駐車場

 

 

 

▲施策の効果が確認された駐車場の駐車場利用状況(H15,H16)

 

 

 

*

「帰る方面に近い駐車場の利用」に「協力した」と回答した来訪者は約8割である。

 

 

 

 

 

 

 

 

<渋滞状況の分析>

総渋滞損失時間は7.8万人時間/日から9.1万人時間/日と増加
 (目標を未達成)

 



 

*

総渋滞損失時間はH15年度の7.8万人時間/年に対し、約1割減を目標としていましたが、H16年度は9.1万人時間/年となり、目標の約1割減の達成には至りませんでした。

 

*

車両1台当たりの渋滞損失時間は49分・台/日から44分・台/日と約1割減少しました。

 

▲渋滞損失時間の比較

 

<課題> 

各種の対応策で渋滞緩和は見られたものの、依然として著しい渋滞が発生

*

大曲西道路の利用が少ない 
(H16年度大会当日で約3000台/日)

 

*

「パーク&シャトルバスと鉄道利用」の実施課題
(JRの運行体制の限界、シャトルバス運行の不採算、乗り換え時間のロス)

 

 

・・・・・次年度への反映・・・・・

@

大曲西道路の活用による渋滞緩和

 

A

総合交通対策の新たな活用方策の検討

 

 

 

 

 

【関連】
・論文)原田吉信:大曲花火大会における渋滞緩和に向けた取組、道路、2005-5号

 

 


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