秋田駒ヶ岳は、昭和45~46年に溶岩流を伴うマグマ噴火を発生させ、近年、東北地方においてマグマ噴火を発生させた唯一の火山です。
また、平成9年5月には先達川上流(孫六温泉上流付近)において発生した地すべり性土砂崩壊及び、平成9年12月から発生している岩手山の火山性微動等、八幡平山系における災害発生ポテンシャルが上昇していると考えられます。
国土交通省湯沢工事事務所では、平成2年度から八幡平山系直轄火山砂防事業として、田沢湖町において砂防堰堤等の砂防事業を進めているところであります。
しかしながら、砂防堰堤に代表されるハード施設のみで噴火をはじめとする土砂災害すべてに対応できるわけではありません。ハード施設の整備と同時に、災害に対する監視・防災システム及び地元自治体・住民への情報伝達システムの整備や啓発活動が被害を最小限にくい止めるための有効な手段であります。
そこで、地域住民等の警戒避難行動を支援するため、火山・土砂災害の総合的な防災システムの構築を目的に、昨年3月に本委員会が設置されました。本委員会は、学識経験者並びに、各関係行政機関より構成し、今年3月に第3回の委員会を開催したところです。
今回は、第4回目の委員会として、秋田駒ヶ岳火山防災マップ(ハザードマップ)案・火山監視システム活用方針・火山防災ステーション(仮称)設置計画案について検討します。
なお、本委員会は下記のとおり一般公開として開催します。取材される場合には、事前にご連絡頂ければ幸いです。
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