トップページ 事務所情報 かわ情報 さぼう情報 みち情報 ちいきづくり情報 入札情報

記者発表資料

平成14年9月19日


旧強首橋撤去工事における総合評価落札方式の実施について


 旧強首橋撤去工事において、価格以外の要素も含めて落札者を決定する総合評価落札方式を導入する試行工事を行うこととしましたので、お知らせします。

 本工事は、強首輪中堤事業の一環として設置された強首橋完成に伴い、旧強首橋を撤去するものです。本工事箇所は、雄物川中流部に位置し川ガ二、ヤツメウナギ等の川漁やカヌー等の水面利用に利用されています。

 本工事においては、河川内において橋梁および橋脚を解体撤去するもので、工事に伴う洪水敷きの改変やコンクリート解体に伴う粉塵やコンクリート塊等の河川への飛散等により河川環境および水面利用に対して影響が懸念されます。また、近年リサイクルについて十分考慮する必要があることからコンクリート解体に伴うコンクリートガラの再利用について十分考慮する必要があります。

 このことから、この課題を解決するために全体施工計画における、コンクリート構造物解体時及び仮設時の環境への影響、水面利用への安全対策、リサイクル率の向上する技術的な提案を受け付ける総合評価落札方式を採用することとしました。

 なお、本工事は総合評価落札方式のうち評価項目を優良可の3段階で評価する判定方式を採用しております。

 

【工事概要】

 1)工事種別: 構造物撤去工事

 2)工事場所: 秋田県仙北郡西仙北町強首地内

 3)工  期: 平成15年3月下旬予定

 4)工事概算数量:

        構造物撤去工              1式

          橋梁上部工撤去 T型ポステン桁撤去 27m×4本×6径間

          橋梁橋台撤去            2基

          橋梁橋脚撤去            5基

          仮設工(仮桟橋、土留工等)     1式

 

【VE提案の概要】

   公募要件としては、

  ①環境維持について騒音、粉塵、景観、自然改変など自然環境に対する施工方法

  ②特別な安全対策

  ③コンクリート殻等のリサイクル対策

   に関する技術提案(VE提案)を広く求めるものです。

  

旧強首橋撤去工事における総合評価落札方式について 

1.総合評価の方法

 具体の評価項目は、設計図面及び設計図書に基づいた全体施工計画における水環境へ対する環境対策(下部工撤去時における濁水対策、上部工撤去時における粉塵対策)、水面利用に対する安全対策、コンクリート構造物解体時りサイクル率の向上に関する施工計画について判定方式により評価します。

 標準案として示された図面及び図書に基付いて、下記項目に対する技術資料(VE提案)を判定方式で評価します。各項目について優について2点を配点し、合計最大10点の加算点を与え総合評価を行います。

 

2.評価項目

  ●下部工撤去時における濁水対策に対する施工計画

当該工事において、橋梁下部工撤去・解体に伴い発生する濁水の発生に対して周辺への影響を最小限にするため、どのような点に配慮し、どのような対策をとるか。

 

  ●上部工撤去時における粉塵対策に対する施工計画

当該工事において、橋梁上部工撤去・解体に伴い発生するコンクリート片や粉塵の飛散に対して周辺への影響を最小限にするため、どのような点に配慮し、どのような対策をとるか。

 

  ●水面利用に対する安全対策に対する施工計画

当該工事において、工事による公共用水域の利用(水面利用)に対する安全対策に対して、施工上どのような点に配慮し、どのような対策をとるか。

 

  ●自然改変面積の低減対策に対する施工計画

当該工事において、P3~P5施工に必要な作業ヤード及び工事用道路等の作業ヤード設置における自然環境改変面積の縮減に、施工上どのような点に配慮し、どのような対策をとるか。

 

  ●リサイクル対策に対する施工計画

当該工事において、工事により排出されるコンクリート殻等の建設副産物のリサイクル率の向上のために、施工上どのような点に配慮し、どのような対策をとるか。

 

3.落札者の決定方法

下部工撤去時における濁水対策、上部工撤去時における粉塵対策、自然改変面積の低減対策、水面利用に対する安全対策及びリサイクル対策に関する技術提案(VE提案)に対しそれぞれ優・良・可の評価を行い、総点として0~10点の範囲で加算点を与えます。なお、加算点は各項目について優・良・可で評価し、下記のとおり加算点を算出します。

 

 加算点=各評価項目の点数の合計

    =「優」の項目数×2点+「良」の項目数×1点+「可」の項目数×0点

 

優:特に着目される目標を達成するための高度な技術提案を行うとともに、配慮すべき事項、課題、対策方法、効果、確実性、安全性などの実績などを示し、具体的にわかりやすく記述している。(2点)

 

良:上記に比し、相対的な技術力が落ちるもの、技術提案に対して対策方法、効果、確実性、安全性などの実績などを示し、具体的にわかりやすく記述している。(1点)

 

可:標準案と差異がない、または上記以外のもの。(0点)

 

4.総合評価の方法

  以下により算出される評価値をもって、総合評価をします。

  評価値=(100点+加算点)/入札価格

 

5.落札者の決定方法

入札価格が予定価格の制限の範囲内である者の中から、評価値の最も高い者を落札者とします。

 

6.総合評価イメージ

 

 


問い合わせ先
国土交通省 東北地方整備局 湯沢工事事務所 
tel 0183-73-3174  

河川担当副所長:菅原 信雄
工務第一課長 :柏谷 稔 

ページの先頭へ