記者発表資料 |
平成15年11月19日 |
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「トミヨ属淡水型の移植」に成功
雄物川上流部の河川内には湧水があるワンドが多数散在し、そのワンドには遊 泳力が弱く産卵時に営巣するなど、限定された環境を必要とする特殊な生態を有 した「トミヨ属」が生息しています。「トミヨ属」は雄物川を象徴する魚種であ るばかりでなく、秋田県及び環境省において絶滅の危機に瀕している種として位 置付けられています。 雄物川においては、今後実施される河川工事により「トミヨ属淡水型」の生息 地が消失する可能性があることから、「トミヨ属淡水型」が生息していない既存 のワンドにおいて昨年11月から移植調査を実施しておりましたが、この度、移 植調査の結果がまとまりました。この結果は、11月21日に仙台市で開催され る「東北現地ワークショップin仙台」(応用生態工学会主催)で発表致します。 また、12月下旬には、昨年11月に新たに造成した人工ワンドに「トミヨ属 淡水型」を移植し、移植の可能性についてモニタリング調査を実施します。 なお、調査にあたっては、学識経験者を中心として構成される「雄物川流域ト ミヨ属の生息環境と保全に関する会議」の指導のもと実施しております。 |
問い合わせ先 |
国土交通省 東北地方整備局 湯沢河川国道事務所 〒012-0862 湯沢市関口字上寺沢64-2 ℡0183-73-3174 河川担当副所長 堀切 英二(内線204) 調査第一課長 堤 達也(内線351) 【不在の場合 090-3128-8674】 |