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記者発表資料
平成15年7月22日

国土交通省 東北地方整備局
湯 沢 河 川 国 道 事 務 所

八幡平山系直轄砂防事業区域における貴重鳥類(シノリガモ)の確認について



当事務所では、八幡平山系直轄砂防事業区域内において、貴重鳥類の調査を行っ
ております。
 この調査の中で、環境省レッドリスト「絶滅の恐れのある地域個体群(LP)」
、秋田県版レッドデータブック「情報不足種(DD)」に指定されているシノリガ
モ(カモ目、カモ科)が確認されましたので、この状況についてお知らせします。

Ⅰ.シノリガモの概要
1.名 称
・和 名 : シノリガモ(カモ目 カモ科)
・学 名 : Histrionics  histrionics

2.特 徴
 全長約43cm、体は丸く、嘴は小さく、尾が比較的長く尖っている小型の海ガモ
。雄の頭、背、胸、腹は紫黒色で、顔が前半、目の後方、首の上部、胸側に黒い
線で囲まれた線状の白斑がある。脇は赤栗色、上下尾筒は黒い。
雌は、全体が灰色褐色で、腹の中央がやや淡く、顔に3個の白斑(目先の上下と
目の後)がある。嘴も足も青黒色。雄のエクリプスは雌に似ているが、胸側や肩
羽に白斑がある場合が多い。(※1)

3.国内外の分布
 シベリア東部、カムチャツカ半島、北千島、アラスカなどで繁殖するものが多
く、冬季に日本周辺、朝鮮半島などに南下していると思われる。国内では北海道
と本州北部では一部留鳥として周年生息し、繁殖も確かめられている。
(※2)

4.県内の分布
 男鹿市、由利海岸、本荘市、八森町、象潟町、天王町、
 粕毛川(藤里町)、森吉町、河辺町、田代町 (※2)

5.本種の現状
 県内の日本海沿岸で冬鳥として少数生息していた。近年、田代町や河辺町の河
川上流などで繁殖が確かめられているが、観察例は少ない。(※2)

<引用文献>  
※1 - フィールドガイド日本の野鳥.(財)日本野鳥の会(1982)
※2 - 秋田県の絶滅の恐れのある野生生物2002
 -秋田県版レッドデータブック- 動物編.秋田県生活環境文化部自然保護課


Ⅱ.確認状況
  1.平成14年度の調査
      平成14年6月28日にシノリガモ確認情報(成長♀1羽、幼鳥7
羽)を基に、調査した結果、平成14年7月25日までシノリガモ(成長1羽、
幼鳥5羽)が確認されました。

  2.平成15年度の調査
      平成15年4月30日にシノリガモを確認(成長4羽(♂3羽、♀
1羽))し、継続調査を行っております。
      最新の確認状況では、平成15年6月30日に、成長♀2羽、幼鳥
2羽が確認され、繁殖を確認しております。なお、営巣地は確認されておりませ
ん。


Ⅲ.今後の調査方針
     本年度の調査については、昨年度個体を最終的に確認した7月下旬ま
でと渡来すると思われる来年3月下旬に調査を予定しております。
現在、砂防事業区域内では砂防堰堤工事を実施していることから、シノリガモの
行動範囲、営巣地について調査を継続します。
なお、調査の実施にあたっては、生息に影響を与えないよう、十分配慮して実施
することとしております。

 

 


 

[位置図]



問い合わせ先


国土交通省  東北地方整備局 湯沢河川国道事務所

 〒012-0862   湯沢市関口字上寺沢64-2
               TEL 0183-73-3174
    河川副所長  堀切 英二(内線204)
     調査第一課長 堤  達也(内線351)  

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