わたしたちの最上川＜4．くらしとつながる最上川＞

豊かな水田が広がる庄内平野

　山形県は、全国でも米づくりのさかんなところとして知られています。「水田」という言葉からもわかるように、米づくりにはたくさんの水が必要です。しかし、昔は水車を使って広い水田に水を引くなど、たいへんな苦労をしていました。その後、川の水をせき止めて水を引く取水堰（

）や、ダムをつくる工事が始まりました。最上川にある取水堰からも多くの農業用水が引かれています。
　また、川より高い所や遠い所にある水田へ水を送るためにポンプなどが利用され、今のようにたくさんの水を水田に引くことができるようになったのです。

　取水堰には、川の水の流れる量を調節するはたらきがあります。川の水が少ない時はせき止めて水をため、水田に農業用水を送ります。
　また、水をせき止めているときも魚が泳いで通ることができる魚道をつくるなど、取水堰には、さまざまな工夫がされています。

最上川から天童市の水田に農業用水を引いている中山町の三郷堰

		川のから水をとるために、川を横断して水をせき止める施設
		川などから水を用水路に取り入れる施設