
川骨とは、漢方薬のひとつで、強壮薬および止血薬として広く婦人病に用いられます。また打撲のはれや痛みにもきき、漢方処方の「治打撲一方(じだぼくいっぽう)」には川骨が配合されています。
では、この川骨とは、何なのでしょうか。この川骨はコウホネという水生植物の根を秋に採取して乾燥したものですが、実は最上川でもコウホネをみることができるのです。
コウホネの名前の由来は泥の中に太く長く伸びた節のある根茎が動物の骨に似ていることにあり、漢字では河骨または川骨と書きます。河川のワンドやたまり、池などの浅い水辺に生え、黄色い可憐な花を咲かせる水生植物ですが、最近は、最上川でも生育地は少なくなっています。
夏に最上川の水の淀んだ水辺をみると、黄色い花がみられるかもしれません。