記者発表資料
平成14年8月21日

東北地方整備局

平成13年度末の下水道普及率について



 国土交通省東北地方整備局では、平成13年度末の東北地方の下水道整備状況
をとりまとめました。

処理人口普及率

 平成13年度末の東北地方の処理人口普及率(下水道普及率)は、47.0%(
全国63.5%)となっており、平成12年度末からの1年間で2.3%上昇して
おります。処理人口は約460万人と、この1年間で、約22万人が新たに下水
道を利用できるようになりました。
 県別では、宮城県が全国平均を上回る66.6%と最も高いほか、この1年間
では山形県で3.4%と最も普及率が増加しております。
 市町村別では、宮城県仙台市周辺で90%以上の高い普及率になっているのを
はじめ、各県庁所在地の都市周辺では比較的高い普及率となっているほか、福島
県では浜通り地方の市町が高い傾向にあります。人口規模別では特に5万人未満
の市町村での普及が遅れており、普及率28.6%にすぎない状況です。この中
で、最近積極的に整備を進めている、人口1万以下程度の町村が増えていること
も事実であり、ここ数年で普及率が大きく増加しているところもあります。
 しかし、全体としては全国と比較して20ポイント弱も普及率が低くなってお
り、今後さらに下水道事業を推進する必要があります。

下水道雨水対策整備率

 市街地に降った雨水を川などに排除し、また地下に貯留・浸透させることによ
り浸水を防除し、住民の生命・財産を守ることも下水道の役割のひとつです。
 現在、概ね5年から10年に1回の頻度で発生する強さの降雨を対象に下水道
による雨水対策を進めていますが、平成13年度末では東北地方全体で43.4
%(全国50.6%)の整備率となっています。
 東北の整備率が全国平均と比較して低いのは、多くの市町村が汚水の整備を第
1の目標として進めていることなどが考えられます。
 仙台市では昭和61年8月、郡山市では平成10年8月の豪雨を契機に、雨水
対策を積極的に実施しています。


【整備指標の定義】
          
  処理人口普及率(%)= 処理区域内普及人口 / 総 人 口 × 100
  
                
  下水道雨水対策整備率(%)= 雨水対策整備済区域面積 / 雨水対策整備 
                               対象区域面積 × 100


  ※ 雨水対策整備対象面積
     概ね5年に1回の頻度で発生する降雨に対して、市街地の雨水対策が
     必要な区域の面積
  ※ 雨水対策整備済面積
     雨水対策整備対象区域面積のうち、公共下水道等による雨水対策が完
     了している区域の面積


 ※ なお、全国の状況について国土交通本省において同日付で公表します。








問い合わせ先

東北地方整備局 建政部 都市・住宅整備課
 電 話:022−225−2171(代)
  課長補佐  松 井 幸 一 (内線6182)