ここにあげた図絵(「山沢の図」)は、暗門の滝側から東の方向の山並みを望む俯瞰図です。上方に描かれている家屋は砂子瀬と川原平の村々。下流から上流(手前)に向かって右側から大沢、焼山の沢(茶やの沢)、石割の沢、大河の沢、小原沢、大原沢、フナギの沢、暗門の沢、ヲカイヂコ、続いて左側のほうは、かぶと沢、ひばり沢、長滝の沢、鬼河辺、柴倉、フガケと沢の名が並んでいます。
地形や山容は今と変わらないはずですが、当時、地元で呼んでいた通称などをそのまま記したのか、現在用いられている地名や沢名と異なっています。そのため、旅日記に書かれた沢の名前などから推し量って、真澄がたどった道筋を特定するのは難しいようです。 |

「もろたき沢(暗門沢)」
(『雪のもろ滝』より/秋田県立博物館蔵写本)。 図絵の右端に菅江真澄が泊まった山小屋が小さく描かれています。 |

「山沢の図」
(『雪のもろ滝』より/秋田県立博物館蔵写本) |