東北六県知事サミット「強く美しい東北」の実現に向けて
 開会挨拶             基調講演 「 生活と経済の設計としての地域づくり」
             〜東北地方の活性化のために〜
         

国土交通省東北地方整備局長

   

日本証券経済研究所主任研究員

 
国土交通省東北地方整備局長
竹内 義人

  日本証券経済研究所主任研究員
紺谷 典子氏
 
 昨年に続き、知事サミットが開催され、心強い限りです。
東北6県の知事さんが一堂に会して東北の地域づくりについてご意見を頂く大変貴重な機会と考えています。
  さて、国土交通省の今年度の大きな課題は、道路などの長期計画の改訂です。現在、公共投資の見直しなど、いろいろと議論されている中で、どのように財源を確保し、社会資本整備を進めていくかが大きなテーマです。
   そのような中、東北地方整備局では、先般、「東北の地域と社会資本を考える懇談会」から、「強く美しい東北を目指して」というご提言をいただきました。厳しい経済情勢の中、強い自立した東北の地域経済と併せて、美しい東北の自然、風土、文化を大切にして社会資本整備を、なお一層推進すべきとのご提言です。
この「強く美しい東北」は、本日の知事サミットの副題にもしていただきました。私どもも、この主旨に添って、今後とも社会資本整備に最大限の努力をしてまいります。
 本日の知事サミットの成果に大いに期待いたします。
 

 日本は中央集権的な国家で、道路も中央集権的でしたが、これからは地方の時代だ、地方の独立だというのであれば、どこからでも、どこへでも行けるようなネットワーク型の道路網を作る必要があるのではないでしょうか。東北地方でも、今日の東北6県知事サミットのように、東北地方としてまとまった地域として何かやっていくことができる。けれども地図の上では近いにも関わらず、道路が通ってなかったら非常に近くて遠い地域になってしまうというわけです。それではまずいですよね。
 自分たちの良いところ、強みというものを探してだして、それを伸ばしていただくというのが本当の改革であると思います。
 東北にはたくさんの強みがあると思うんですね。食糧自給というのも大事なことだと思います。ですから農業でも頑張っていただきたい。漁業でも、工業化でも、観光でもがんばっていただきたいと思います。キーワードはご自分たちの良いところ、強いところを前向きに探していって、それを伸ばすのが改革だということであります。

 

 パネルディスカッション
『暮らしやすく活力のある東北を目指して』
■青森県・木村守男知事青森県・木村守男知事
  ■岩手県・増田寛也知事岩手県・増田寛也知事
  ■宮城県・浅野史郎知事宮城県・浅野史郎知事
動画 media player動画 real player   動画 media player動画 real player   動画 media player動画 real player
 国土の均衡ある発展、多軸型国土形成という理念が新全総に入っていますが、これは正しいと思います。しかし現状は、高速道路の整備率を例にとると、全国平均が53.6%、東北が49.7%、青森県は残念だけれども30.9%です。こういう現状を踏まえて、地方分権の流れの中で、理念にかなった集中配分が必要だと思います。
空港についても、青森は、仙台空港に次いで東北で2番目の滑走路3000メートル化に着工しています。着工した以上、予算をどう集中的に配分するか、しっかりしてもらわなければならない。
   道路については、身の丈にあった道路というのはどの程度なのかということも我々自身の問題として考える必要があるのではないかと思っています。交通量との関係で、今まで設計速度80kmのところを60から80くらいに下げるとか、道路の幅についても、山間部7mくらいのをもっと下げるとか。今は、そうした規格に合わないと補助が入らないようになっていますが、自治体が責任を持ってローカルのスタンダードというものを作って、その基準に添った形でできるだけ早く作るという考え方も取り入れるべきではないかと思います。    公共事業の中でも、道路については陳情、要望がすごく多い。これは道路に対して飢餓感があるんですね。そういう前提の中で道路特定財源を一般財源化するということが出てきたものですから、どう考えても「はい分かりました」となるはずがない。さらに、道路特定財源の使われ方を見ると、国がやる事業については特定財源が100%充当されています。県の方は大ざっぱにいって50%、市町村になるとこれが25%しか特定財源が使われてなくて残りは一般財源です。こういうことで国と地方との道路特定財源の配分の問題というのも当然議論されるべきだろうと思っています。
         
■秋田県・寺田典城知事秋田県・寺田典城知事   ■山形県・金森義弘副知事山形県・金森義弘副知事   ■福島県・佐藤栄佐久知事福島県・佐藤栄佐久知事
動画 media player動画 real player   動画 media player動画 real player   動画 media player動画 real player
 これから東北6県が一緒になるとかどうかという時代になってきている中で、高速道路ネットワークだけは最優先課題として県境を越えてつくる必要があるというのが私の基本的な考え方です。地域だけで生きてはいけない時代になりますし広域的にやっていかなければならない。
 ただ、高速道路の料金高いですね。これからの高速道路のあり方と料金のあり方は考えなきゃならない時代になってきたんじゃないですかね。東北地方のように人口密度の少ない所は半値にするとか、そうしたら発展すると思いますよ。
   何が一番責任重要かというと、県民のみなさんの生命・安全だと思います。山形県は70%が急峻な地形で、集中豪雨でもあれば、地域の方々の生命・財産が非常に脅かされるという状況で、県としては、治山・治水、県道の保全などに相当重点的に予算を投下せざるを得ない状況でしたが、近年、安心して暮らせる時代になりました。しかし、山形県の高速道路の供用率は約40%で、全国の40番目というたいへん低い位置にいます。従って、これらをネットワークの構築という大きな目標にたって、早期に幹線道路の整備に力を入れていただければと思います。    常磐自動車道を仙台までつないでいただく。なぜかというと、この沿道は全部電源地域で、原子力発電に関しては20年以上経っているものが10基のうち7基あり、あと20年くらいで全部廃炉にせざるを得ないのです。原子力発電については、30〜40年間、あと何年使うか分かりませんが、今の原子力発電があるうちに、この活力を利用して地域活性化をはかっておかないと、この大交流時代に、地域がまさに活き活きと、廃炉になっても間違いなく良い地域になったというようにしなければなりません。そういう意味でも、国家的な事業として、今決まっている高速道路くらいは、早く整備して欲しい。
         
 

東北大学大学院情報科学研究科教授
森杉 壽芳 氏
東北大学大学院情報科学研究科教授

 
   本日の東北六県知事サミットのまとめとしては、東北の益々の発展のためには、自立した強い経済と、美しい生活環境との共生が必要だ、という点で一致しておられるように思います。そして、そういうものを実現するためには、特に高速道路を中心とする広域連携、広域交流をより促進する施策が必要であり、その促進の隘路となっている東北における高速道路をはじめとする社会資本の重点的投資が更に必要だ、という認識もあったように思います。  

このページの動画を見るためには、Windows Media PlayerかRealPlayerが必要です。下のアイコンをクリックするとダウンロードできます。

windows media playerへ  real playerへ


戻る